| 2004年10月20日(水) |
しんた、独立を考える |
台風のさなか、取引先T社の人がやってきた。 いや、もうT社の人ではなかった。 彼はその会社をすでに辞めていたのだ。 7月頃だったか、毎週来ていたその人が、突然来なくなった。 最初は「忙しいんだろう」と思っていたが、あまり来ないので、心配になってT社に電話してみると、「彼は辞めました」と言う。 「えっ、辞めた!?」 「ええ、ちょっとわけがありましてね」 話を聞くと、彼は突然やったこともない部署に飛ばされ、それを不服として辞めたのだと言う。
「で、次の仕事は見つかったんですか?」 彼はぼくと同年代だった。 ただでさえ就職難なのに、この歳で新しい仕事を見つけることは至難の業である。 ところが、 「ええ、ちゃんと見つけてます。もうそちらで勤めてますよ」と言う。 「それはよかった」 その時は、特に再就職先は聞かなかった。
さて、今日彼は、一番雨風の強かった昼頃にやってきた。 「こんにちは」 「おお、久しぶりやねえ。あんまり来んので『死んだんやないか』と噂になっとったよ」 「えーっ、ちゃんと生きとるよ」
「今どうしよると?」 「メーカーに入ってね。ここに置いてたかなあ?」 「ここにあるようなのを扱っとると?」 「うん、取扱品は今までと変わらんよ。×社やけ」 「ああ、×社か。ヘッドハンティングでもされたと?」 「まあ、そんなとこやね。2社から声がかかったんやけど、大きい会社のほうにした」 「いいねえ、営業はつぶしが効くけ。販売はつぶしが効かんけねえ。もし、他の部門なんかに回されたら、どうしようかと思っとる」 「専門店に戻ったらどう?」 「もう、ああいう所じゃ勤まらんやろね。温室みたいな会社に10年以上もおるんやけ。第一声もかからんよ」 「ああ、そう」 「うん。前の会社におった時は、ダイエーとかから声もかかったんやけど…」 「えっ、ダイエー?」 「そう。でも、行かんでよかったよ」 「ああ、そうやねえ」
名刺を見ると、彼は係長になっていた。 「給料は今までと変わらん」と言っていたものの、きっといい待遇で行ったのだろう。 うらやましい話である。 特に量販の販売というのは、会話にもあったように、ホントつぶしが効かない。 今の会社に入った時も、キャリアはまったく参考にしてくれず、まるで新入社員扱いだったのだ。 まあ、それだけ自分に力がなかったのだ、と言えばそれまでだが…。
しかし、本当に他の部門などに回されて、辞めるようなことになったらどうしよう? 再就職したとして、今の収入を確保するのは至難である。 それならいっそ独立したほうがいいのだが、独立するにしろ、経験あるのは販売だけだ。 もし、それを生かすとすれば、商店を構えるしかない。 ところが、それをやるためには資金いる。 ぼくにはその資金がないのだ。
ということはだ。 残された道は、趣味を生かした方面に進むしかない。 趣味?趣味?趣味? いったいぼくの趣味は何だろう? 日記じゃ飯が食えんし…。
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