| 2004年10月10日(日) |
プレーオフ第2ステージ 第4戦 |
現金なもので、日記に書いたとおり、2戦3戦とぼくは首脳陣のことを苦々しく思っていた。 ところが、今日は首脳陣が偉大に見える。 昨日の接戦を落としたあとに、王監督は「まあ、2つ勝てばいいことだ」とさらりと言ってのけたという。 並の人なら、こういう後のない状況において、こうは言えないだろう。 さすが世界の王である。
さて、今日の試合だが、何と言ってもピッチャー倉野の好投につきる。 彼は青山学院大の出身で、井口とは同級生である。 ということで、同じ年にダイエーに入団した。 ドラフトでは、アトランタ五輪出場の井口が1位、一方の倉野は4位だった。 初打席に満塁ホームランを放った井口の華々しさに比べると、倉野は地味な存在だった。 一応1軍ベンチにはいるものの、なかなか芽が出なかった。 谷間の先発や敗戦処理が、彼のこれまでの主な仕事だった。
ところが今年は違った。 大事なところでの救援に使われ、そこで実績を上げ、首脳陣の信頼をえていった。 相変わらず谷間での登板になるものの、きっちりと勝ち投手になり、自身最高の9勝をマークした。 テレビでも言っていたが、彼が先発するとチームは負けないのだ。 今日もその通りになった。 シーズン中、倉野が先発した時に、ラジオで「ピッチャーには2種類のタイプがある。一つはゲーム全体を見据えて投げるタイプであり、もう一つは一球一球を大事に投げるタイプである」と言っていた。 倉野は後者である。 いつも一球一球に精魂込めて投げている。
ところで、ホークスの今一番の問題はと言えば、松中の不調である。 彼は、城島のようなお祭り男ではないので、確かにこういう大舞台ではおとなしく見える、が、やる時にはやる男だ。 ところが、このプレーオフに限って言えば、やる時にやらない男になってしまっている。 プレーオフ前に 「勝ちたいという気持ちが強いほうが勝つ」 と彼は言っていた。 きっとその気持ちが空回りしているのだろう。 解説者も、「気負ってしまい、フォームが崩れて体が開いてしまっている」と言っていた。 4番だとか選手会長だとかいう前に、ホークスの一選手なのである。 自分で決めようと思わずに、シーズン中のように『つなぐ野球』を心がけるべきではないか。 ホームランが打てない時は、ヒットを狙ったじゃないか。 ヒットが打てない時は、必死にヘッドスライディングをやったじゃないか。 どうして今それが出来ないのだろう。 その後に全日本の4番が控えているんだから、もっと気楽にやれよ。
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