やはり歩くと30分かかった。 近道をしたのにである。 ぼくは靴を履いていたので何と言うことはなかったが、嫁さんはサンダル履きだったためかなり疲れたようだ。 途中何度も、「ちょっと待って、小石が入った」などと言っては休憩をしていた。 その合間にぼくは、『空の日記』のネタ撮りをしていた。 10月2日分の『煙のような雲』はその時に撮ったものである。
いよいよ店に着く。 店はさすがにすごく賑わっていた。 いろいろな店のチラシをもらいながら、ぼくたちは店の中に入った。 店の中は「迷路」、なるほど迷路である。 とにかく空間がない。 上から下まで商品だらけなのだ。 こういう店に来るのも久しぶりである。 東京にいた頃、よく秋葉原に遊びに行っていたが、そこにこういう感じの市場があった。
その迷路をさらに複雑なものにしていたものがある。 人である。 とにかく人が多い。 たまに空間を見つけると、そこには常に人の顔があった。 きっとこいつらも『田舎者』なのだろう。 それにしても若者が多い。 久しぶりにこれだけの若者を見た感じがする。 うちの店は年配者のお客さんが多いから、特にそう思うのかもしれない。
さて、1時間ほどドンキに滞在して、物色したのは1房100円(税込)のバナナと4本入り99円(税込)のキッチンタオルだけだった。 なにせ歩きで来たものだから、あまり多く物が買えないのだ。 そこでぼくは、あることを思いつき、さっそくそれを実行に移すことにした。 嫁さんに「帰るぞ」と言った。 「え?もう少し見たい」 「いいけ、帰るぞ」 「何で?」 「もういっぺん来るんたい」 「いつ?」 「今日。今度は車で」 「ああ」 外に出ると、駐車場は満車、さらに周辺の道路は渋滞している。 「この状況で、どうやってすんなりとここまで来るか?」 ふと、ここドンキの隣にある家具屋を見てみると、あまり車は駐まっていない。 しかも、そこの駐車場までは3号線から入れば渋滞は免れる。 これを利用しない手はない。
ということで、一度家に帰り、今度は母親も連れてドンキに行った。 そこで晩飯を食べ、家に帰り着いたのは午後10時を少し回っていた。 結局、二度目に行って買ったのは食料品ばかりで、他の物は一切買わなかった。 が、それでも一人2袋、つまり3人で行っているから6袋分の食料品を買い込んだのだ。
しかし、新店オープンに一日二度も行くなんて、田舎者過ぎるわい。
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