頑張る40代!plus

2004年10月01日(金) ぼくは田舎者(1)

今日、『ドン・キホーテ黒崎店』がオープンした。
九州では6番目、県内では4番目のオープンだそうだ。
JR黒崎駅から1kmほど西に行った場所で、ぼくの家からだと車で5,6分くらいである。
その場所は、ドン・キホーテの出来る前までは大手企業の社宅が建っていた。
時々そこを通って帰っていたのだが、その通りには街外れ独特の寂しい雰囲気が漂っていたものだ。
昨日、会社帰りに店の前を通ってみたのだが、ネオンの灯りがそれまでの通りの雰囲気をまったく違ったものに変えていた。

当初ぼくは行かないつもりだった。
特に欲しい物があるわけではないし、どうせ行っても駐車場は満車だろうから、「別に今日行かなくてもいいや」と思ったわけである。
それだけではない。
昔から、ぼくは、いやぼくたちは、新しく店がオープンした時などに、すぐに行く奴は『田舎者』と思っているからである。

「ぼくたち」とは高校時代の同級生のことなのだが、なぜ「ぼくたち」なのか。
それは今から30年前、ぼくが高校2年生の頃のことだった。
JR黒崎駅前に、長崎屋黒崎店がオープンすることになった。
当時、そのことはクラスでも話題になった。
乗り換えのバス停そばだったので、ぼくはオープンの日に寄ってみようと思っていた。
ところがである。
ある男が「すぐに行くのは『田舎者』だ」、とその気持ちに水を差すような発言をしたのだ。
これを聞いて、ぼくは行けなくなってしまった。
もちろんぼくだけではなく、その発言を聞いた者は、誰一人そこに行こうとはしなかった。
意地でも行けなかったのだ。
結局、ぼくが長崎屋の入口を初めてくぐったのは、その1年後だった。

「すぐに行くのは『田舎者』だ」
その言葉が、30年経った今でも、ぼくの心の中にしっかりこびりついている。
そのため、どうしても新しい店にすぐに行くのは気が引ける。
まあ、長崎屋の時のように1年経ってから行くような、極端なことはしないものの、せいぜい1週間先くらいに行こうと思っていた。

ところが、ある人からメールをもらって、その気持ちが揺らいでしまった。
そのメールには、「ドンキは迷路のようだ」と書かれていた。
「迷路」、その言葉が妙に気になった。
「どんな迷路なんだろう」
気になって、気になってしかたない。
あれこれ心の葛藤をしたあげく、つい嫁さんに「おい、ドンキ行くぞ」と言ってしまった。
「え、行くと?しんちゃん、『車が多いけ嫌』と言ってたやん」
「おう。だから歩いていく」
「歩いて?」
「30分も歩けば着くやろ」
そう言って、ぼくはさっさと出かける準備をした。
嫁さんも、それにつられて準備をした。


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