【今年の5月のこと】 福岡銀行のキャッシュカードを拾った。 すぐに最寄りの福銀に電話をかけた。 「わざわざ電話していただいてありがとうございます」 と、まずは丁寧なお礼の言葉。 「そちらのお店にキャッシュディスペンサーがあるでしょ。そこの横に穴があると思うんですが」 「穴ですか?」 「はい。カードが入るくらいの」 「ちょっと待ってください。見てきますんで」 ・・・・・ 「ああ、ありました」 「お手数ですが、そちらのほうに入れておいてもらえませんか。すぐに取りに伺いますので」 「わかりました。入れておきます」 ということで終わった。
【7月のこと】 郵便貯金のキャッシュカードを拾った。 すぐに最寄りの郵便局に電話をかけた。 先方の応対は丁寧だった。 「すぐに係の者を伺わせますので」 ということで、係の者がすぐにやってきた。 それも二人。 「私、課長をやっております○○で、こちらが担当の××と言います。このたびは本当にありがとうございます。さっそくお客様と連絡を取りたいと思います」 民政化を見越しての応対なのかどうかは知らないが、実に丁重で、かといって嫌みもなかった。 しかも、謝礼までいただいてしまった。 「これ、つまらないものですけど」と言って、課長さんはぼくに包みを手渡した。 「えっ?いや、こんなことしていただかなくてもいいですよ。これも仕事のうちなんですから」とぼくが返そうとすると、「いやいや、いろいろご親切にしていただいたんですから」と言って受け取ろうとしない。 仕方がないのでもらっておいた。 『本当にこんな物入らないのに…』 それは『簡保』勧誘用のサランラップだった。
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