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2004年09月12日(日) 水難その2

昨日は早出だった。
土曜日ということもあり、あまり時間を気にせずに家を出たのだが、それが間違いだった。
平日並みに道路は渋滞しており、会社に着いたのは定時ギリギリになってしまった。
会社の敷地内に入ると、正面玄関のところに人が集まっている。
そこには店長以下お歴々がいるではないか。
「こりゃやばいな」と慌てて車を駐車場に入れ、社内に駆け込んだ。
セーフだった。

着替えをすませ店に出てみると、なぜかみんなソワソワしている。
一人のパートさんを捕まえて、「どうしたと?」と聞いてみた。
するとパートさんは、「今、正面玄関のところが大変なことになってるんよ」と言う。
『ああ、それでみんな正面玄関に集まっていたわけか』
さっそく正面玄関に行ってみた。
そこには店長以下お歴々の他、本社の部長や課長もいた。
「どうしたんですか?」と、そこにいた顔見知りの課長に聞いてみると、「玄関のひさしに水がたまって、その重みで、ほら」と課長はひさしの隅を指さした。
そこを見てみると、何とひさしが外れかかっているではないか。
「どうも台風のせいで排水溝が詰まったみたい」と課長は言った。

しかし「ひさしの上に水がたまる」ということがあるんだろうか?
そこでぼくは、階段を駆け上っていき、ひさしの上を覗いてみた。
なるほど、ひさしの上は深さ20センチほどのプールになっていて、そこに水が満タンにたまっている。
ひさしの幅は3メートルほど、奥行きが1メートルほどあるから、そこに水が満タンにたまると、600リットルである。
つまり600Kgの重さがひさしの上に乗っているのである。
これでは持ちきらんだろう。

業者を呼んだらしいが、あいにく土曜日なので休みである。
そこを曲げて頼み込み、何とか来てもらうようになったらしい。
が、いつ来るのかがわからない。
そのままにしておくと大変危険である。
とりあえず業者が来るまで水を少しでも減らしておこう、ということになり、部長が陣頭指揮をとり、排水作業をやることになった。
ひさしゆえにけっこう高い位置についている。
一番オーソドックスな方法は、バケツで水を汲み出す方法だが、バケツを持って脚立を上り下りしなければならないから、危険である。
しかも効率が悪いときている。

そこで、ひさしの上にホースを取り付け、そのホースから水を吸い出すという理科の実験みたいなことをやることにした。
まず、ホースを準備しなければならない。
が、1本2本で吸い上げたくらいでは出る量も限られる。
そこで、3本用意しろということになった。
が、会社に常備してあるホースは、1本しかない。
部長が切れて、「他にはないんか?」と神経質な声を張り上げた。
仕方なく、トイレのホースと洗濯機のホースを使うことにした。


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