城島と和田が抜けて以来、最初の頃こそ、それまでの勢いに乗ってホークスは連勝していたものの、今月9日の西武戦以降、いつも同じような負け方をするようになった。 どういう負け方かというと、投壊である。 序盤からコツコツと点を取られ、気がついたら取り返しのつかない点差になっていたとか、それまで調子よくひょいひょい投げていたピッチャーが、突然崩れて一気に大量得点を許すといったパターンである。
確かに今シーズンの序盤にもこういうことはあった。 そのために、カブレラのいない西武に首位の座を明け渡していたのだが、心配はなかった。 そのうち、いつものように今年の必勝スタイルが出来上がっていき、連勝しにくいチームになっていったのだ。 ところが、城島や和田が抜けたとたん、それが崩れた。 ワンパターンの配球、暴投やパスボールのオンパレード、守備のエラー…。 こういったことが影響して、打てなくなる。 まるで、10年ほど前の、万年Bクラス時代を見ているようである。
ピッチャーを生かすも殺すもキャッチャー次第、ということだろうが、だからこそぼくは反対だったのだ。 和田はともかく、城島を取られることが。 他のチーム、例えば西武などは、松坂がいなくなっただけだから、落としても2,3試合だろう。 それはピッチャー一人の空きでしかないわけだ。 しかし、ホークスの場合は、オリンピック中、全試合城島が抜けるわけだから、ピッチャーが半分、いや全部いなくなったのと同じことなのだ。
さて、そういうわけで、ここ数日、ぼくはテレビのプロ野球中継を見ていない。 会社帰りにいつも楽しみにしているラジオのホークス戦実況中継も、もちろん聴いていない。 昔を思い出して、嫌だからである。
では、ここ数日、会社帰りの車の中で何を聴いているのかと言えば、NHKラジオである。 聴いているのは、もちろんオリンピックである。 ところがである。 このラジオのオリンピック中継、野球や水泳や柔道は、ラジオでもどういう状況なのかはわかる。 しかし、一昨日の女子バレーボール日韓戦は、わかったのは得点だけで、試合状況については、「佐々木のサービスエース!!」以外はまったくわからなかった。 一応バレーボールのルールや日本選手の名前は知っているつもりだが、そこにボールが絡むと、中継は俄然わかりにくくなる。 それはきっと、しゃべるより速く試合が動くので、すべてが後追いに実況になってしまうからだろう。 その後追いをやっている間も試合は動いている。 そのため、後追いをやっている途中に、突然「決まりましたぁ!」と入ったりするのだ。 その上、選手名が多く出てくるものだから、頭の中でそのシーンが描けない。 駐車場に着いて、慌てて家の中に駆け込んでテレビをつけても、すでに試合は別の展開になっている。 結局、アナウンサーが興奮しながら絶叫していたシーンは、わからないままになってしまうのだ。 以前サッカーの試合をラジオで聴いたことがあるが、あの時も試合がイメージできなかった。 ラジオ中継に不向きなスポーツもあるということだろう。
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