頑張る40代!plus

2004年08月13日(金) 異物感(3)

ここでようやく気がついた。
その目薬は、緩和されたような気にさせる薬で、決して症状を治す薬ではないということを。
「やはりアイボンしかない」と、ぼくは再び薬局に行き、アイボンを探した。
ところが、困ったことになった。
アイボンにはいろいろ種類があるのだ。
どれがいいのかわからない。
ぼくがそこで佇んでいると、パートさんがやってきた。
「アイボン? また、目が悪くなったんやね」
「うん」
「あらー、充血しとるやないね」
「さっきまで、充血はしてなかったんやけどねえ」
「アイボンなんかじゃだめ。抗菌目薬じゃないと」
「でも、ずっと以前こんなふうになった時、アイボンで治ったよ」
「でも、治りが遅かったやろ?」
「そう言われてみれば…」
「ほら、4月頃だったか、眼帯といっしょに目薬買ったよねえ。あれ、まだある?」
そういえば、今年の4月にまぶたが腫れたことがあった。(4月17日〜19日の日記参照)
そうだった。その時抗菌目薬を買っていたのだ。
「確か家にあると思うけど」
「それなら、それ使ったらいい。わざわざ買うことないよ」
「そうやね。じゃあ買わん」

とは言ったものの、帰るまでにまだ時間はかなりある。
「やはりアイボンを買っておくか」
とは思ったが、パートさんに「買わん」宣言をした建て前上、買うわけにはいかない。
仕方なく、朝方買った目薬で「緩和された気分」に浸ることにした。

家に帰ったのは午後10時を回っていた。
鏡を見ると、目は真っ赤になっている。
それに伴ってか、かなり痛い。
ぼくはさっそくすぐに手を洗い、抗菌目薬を差した。
しみる。
しばらく目を閉じていた。
3分ほどして、痛みが引いたような感触があったので、目を開け再び鏡をのぞき込んだ。
相変わらず、目は真っ赤である。
「抗菌目薬でもだめか」
と、諦めかけた時だった。
まぶたの奥で、朝から居座っているコロコロが動いた。
動くというよりは、暴れ回っているように感じる。
それがだんだん大きくなっているような気さえする。
その状態が1分ほど続いた後、コロコロが目に刺さるような感触があった。
「痛いっ!」
そうぼくが叫んだ時だった。
目から何かが落ちたような気がした。
それ以降コロコロはなくなり、それに伴って痛みも消え失せた。

【4】
「いったい何が原因だったんだろう?」
前日千石峡や皿倉山に行ったのだが、その時に流れた汗が目に入った記憶もないし、目をこすった覚えもない。
木陰を歩いたものの、途中で雨が降ったわけでもない。
まったくわけがわからない。
とはいえ、思い当たる節がないことはない。
それは、カーエアコンの風である。
普通通りにルーバーを上に向けていたのだが、なぜかその日はやたら風が目に当たった。
何度上を向けても、結果は同じだった。
もしかしたら、エアコン内にこびりついていた菌がエアコンの風で飛ばされて、ぼくの目に入ったのかもしれない。

【5】
さて、コロコロがなくなってから、ぼくは日記を書き始めたわけだが、まさか書き終わるまでに、3日も要するとは思わなかった。
この件に関して書くのは、もううんざりである。


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