【午前8時】 夜中、けっこう強い風が吹いたようだ。 朝起きると、机の上に置いていた書類が隣の部屋まで飛ばされていた。 空は曇っている。 新聞を取りに行った嫁さんが、戻って来るなり「今朝は風が強いよ」と言った。 おそらくこの状態のまま、今回の台風を迎えることになるだろう。
【午前9時】 家を出る。 風を覚悟して外に出たのだが、ほとんど吹いていない。 『もしかして、台風はそれるのか?』と、ほのかな期待を抱く。 しかし、ラジオは相変わらず「九州北部に向かっている」と言っている。 それるのか、来るのか、いったいどっちなんだ?
【正午】 午前12時と書いたほうがいいのか? それとも午後0時と書いたほうがいいのか? 迷ってしまったので正午と書いた。 テレビやラジオでも「正午です」と言っているから、きっとはっきりしないのだろう。 まあ、曖昧な時間ではある。 正午は、午の刻から来ているのだから、けっこう古い言い方なのだろう。 ところで、深夜12時は何というのだろうか? 正子とは言わないよな。
さて、今、台風は近畿地方や四国南部で猛威をふるっているらしい。 かなり強い風が吹いているようである。 一方こちら北九州はというと、なぜか晴れている。 風もそれほど強くない。
【午後3時】 その正午から、ずっとテレビを見ているのだが、やはり台風は直撃しそうである。 どのチャンネルを見ても、進路予想図は北九州直撃になっている。 しかし、まだ空は晴れている。
【午後6時】 テレビでは、ついに関門海峡の画が映し出された。 そのうち福岡空港なんかも出てくるのだろう。 「これで直撃は確定だ」と、誰もが思っただろう。 ところが、先ほど外に出た時には、まだ風はなかった。 変な雲はあるものの、空は晴れている。 しかし、家に帰る頃には少しは風も吹いてくるだろう。 そして、この日記を更新する頃、その風はかなり強いものに変わっているだろう。 北九州地方に、『暴風』『波浪』『高潮』の文字が出る。
【午後8時】 ところがどっこい、まだ風は吹いていない。 しかし、暗くてはっきりはわからないが、どうやら空は曇っているようだ。 いよいよである。
【午後10時40分】 今日嫁さんの会社は、時間延長で営業をやっている。 その嫁さんから、「今終わりました」と連絡が入った。 相変わらず、女性社員を遅くまで働かせる会社である。 飯を待っている夫の身にもなってみろ、というのだ。
さて、家を出る前にニュースを見ていたのだが、台風は今、島根県にいるという。 どうやら、北九州直撃にはならなかったようだ。 9時頃にザッと雨が降ったものの、今は小粒の雨が降っているだけである。 風もさほどではない。 が、明日はまた強風注意報が出ている。
あ、こんなこと書いている暇はない。 早く迎えに行かないと。 いいかげん腹が減ったわい。
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