さて、今日は日記を更新したあと、山陰に行った。 山陰、イメージ的には遠い所のような感じもするが、うちから高速を飛ばせば1時間もかからない。 今日行ったのは、2年前に橋が架かり、新たな観光名所となっている山口県の角島という島だった。 ここには昨年も行った。一昨年も行った。 ぼくにとっては、何度行っても飽きない場所の一つである。
実は、昨日からそこに行く計画を密かに立てていたのだが、日記の更新が大幅に遅れたので、また次回にしようかと半ばあきらめ加減でいた。 ところが、嫁さんが「せっかくの休みだから、どこかに連れて行って」と言う。 時間を見ると、もう午後2時近くである。 「こんな時間からどこに行くんか?」 「近くでもいいけ」 「近くのう…。山口はどうか?」 つい口走ってしまった。 「行く!!」 「なら、高速代とガソリン代出せよ。それなら行ってやる」 「わかった」 ということで、結局行くことになった。 最初は一般道を走って行こうと思っていたのだ。 が、その時間から一般道で行くと、市内や下関で渋滞に巻き込まれてしまい、着くまでに3時間は優にかかってしまう。 こういう時は、高速に限る。
さっそく家を出たぼくたちは、山口に向かった。 都市高速は多少混んでいたが、小倉を過ぎると流れがよくなった。 都市高速は、門司で九州道と合流する。 九州道を下関方面に向かい、関門橋を渡ると、そこからが中国道である。 下関に入った時に時計を見てみると、家を出てからまだ30分しかたっていなかった。 さすが高速道路である。 一般道を通ると、いくら空いていてもここまで早く下関に入ることはできない。
角島は小月インターで降り、そこから4,50分走ったところにある。 2年前、仲間と川棚温泉に行ったことがある。 その時、温泉に入るにはまだ時間が早いということで、ちょっと足を伸ばして西長門リゾートホテルまで行った。 西長門には何度か行ったことがあった。 だが、その時そこには、ぼくがそれまで見たことのない風景があった。 「海の上を道路が走ってる!」 『海の上の道路』、もちろん橋のことなのだが、関門橋や平戸大橋のような吊り橋ではない。 海の中に何本もの橋桁を打ち込み、その上に道路を乗せているのだ。 いわば海の上の高架橋といった感じである。
さっそく、その橋を渡りに行った。 大海原の上を車で走るのは、実に爽快である。 ただ、その時は空が曇っていたので、海も濁って見えた。 橋が出来て日が浅いこともあって、いろいろな施設もまだ建築中だった。 そこで、「来年またここに来たいものだ」と思ったものだった。
冒頭にも書いたが、角島に行くのは今日が3度目となった。 台風の余波もなく、空は完全に晴れ上がっていた。 海はエメラルドグリーンが映え、橋を渡っている時、吸い込まれて行くような錯覚すら覚えた。 昨年もここに来ているのだが、薄雲がかかっていたため、今日ほど美しくはなかった。
島に渡ると、夕方近くとはいえ、まだ多くの人が海水浴を楽しんでいた。 その海水浴場の前に売店がある。 そこでぼくたちはアイスクリームを買い、しばらく夏色の海を眺めていた。 ところが、そこで現実に引き戻された。 その海水浴場には拡声器が取り付けてあったのだが、そこから聞こえてくるのは音楽ではなく、AMラジオの音だった。 しかも、山口なのに、なぜか福岡の放送を流していたのだ。
もう一つ興ざめすることがあった。 それは、
 これです。 こんなこと書かれていたら、誰もそこで泳ぎたくなくなるじゃないか。 ただでさえ無防備、つまり真っ裸に近い状態なんだから。 これでは浜辺で寝ることも出来ない。
結局、角島には30分ほど滞在しただろうか。 その後川棚温泉で瓦そばを食べ、それから家路についた。
(追記) 今日ぼくが行った角島のことは、ここに詳しく書いてあります。
|