頑張る40代!plus

2004年07月29日(木) 右脳人間

書くことがない。
まあ、そんなに読まれている日記でもないから、別に書かなくても体制に影響はないだろう。
が、ぼく的には影響がある。
なぜなら、毎日書かないと『頑張る40代!』の主旨に反するからだ。
とにかく50歳になるまで、この日記を続けなければならないのだ。
今まで最後までやり遂げたものが何一つなかったので、「せめてこれだけでも」と思って始めた日記である。
これまでやめてしまうようなことになれば、ぼくはもう何もやり通せないだろう。
そう、もはや引き返すことはできないのだ。

この日記を書き始めて3年半が過ぎたが、今では日記を書くことが生活の一部となっている。
というより、病気化している。
書かないと、そのことが気になって、食欲さえ失ってしまう。
ということで、今日は何を書こうか?
それがないので、こんなことをウダウダ書いているのだ。

ということで、何かネタは転がっているかもしれないと思い、昨年同月の日記を見てみることにした。
さすがにすべて埋まっている。
よく毎日書けるものだと、自分のことながら感心してしまう。
ああ、やはりそうだったか。
昨年はあまり暑くなかったのだ。
そういえば、全体に雨が多く、梅雨明けしても大雨の連続だったような記憶がある。

ところで、ぼくの場合、その記憶はすべてイメージに頼っている。
前にテストをやったことがあるのだが、ぼくはどちらかというと右脳人間であるらしく、イメージ中心型だということだった。
そのため記憶もイメージに頼ることが多く、それが昨年だったのか一昨年だったかというようなデータ的な記憶は苦手なのだ。
だから、もし人から「一昨年は雨が多かったなあ」などと言われれば、頭の中で暦を繰るようなことはせずに、ただそういうイメージを持っているという理由だけで「そうやったね」と答えるだろう。

何年か前に、会社の駐車場で、人が頭から血を流して倒れているという事件があった。
後日、その件で保険の調査員が来たことがある。
「どういう状況だったか、具体的に教えてくれ」と言うのだ。
その時、ぼくが応対したのだが、『頭から血を流して倒れている』というイメージ以外に何一つ覚えていることはなかった。
こういう時、左脳人間なら、「こうこうこういう状況で」と具体的に説明できるのだろうが、右脳人間のぼくにはそれができない。
「ああ、そういうことありましたねえ。あの人どうなったんですか?」などと、野次馬的な会話しかできなかった。
『こいつはあてにならん』と思ったか、調査員は「他に目撃した人はいませんでしたか?いたら、その人の話も聞きたいんですが」と言い出す始末だった。

実は、そのことをぼくは日記に書いていたのだ。
それもかなり詳しく。
「おお、ここに書いてあるやないか!」
「ああ、そうそう。駐車場で立小便したあとに、バランス崩して倒れて、車止めで頭打ったんやった」
やはり日記は付けておくべきである。
しかし、それに気づいたのは、それは調査員が帰ってから何日もたってからのことだった。
つまり、ぼくは日記に付けたことを忘れていたのだ。
というより、その日は『頭から血を流して倒れている』というイメージが強すぎて、日記を書いたというイメージが残ってなかったのだ。
体系的に、論理的に、具体的に、物事を覚えることができない。
そこが右脳人間の悲しいところである。


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