6月29日の日記に、「肩が痛くて困っているので、運動で筋肉をつけ、それを治すことにした」、というようなことを書いた。 それ以来ぼくは、寝る前に腕立て伏せをやり、肩を回す運動をやっている。 ぼくの中では、それで治るはずだった。
それが今どうなっているのかというと、筋肉はついたものの肝心の痛みのほうは取れないでいるのだ。 いや、前より痛みはひどくなっているような気がする。 そのせいで、2,3日前から、 「もしかしたら、1月の大雪の日にこけた時、骨にひびでも入ったんじゃないか」 「変な病気にかかっているんじゃないか」 などという悲観的なところに、ぼくの考えは及んでいる。
病院に行くことも考えた。 が、ぼくの主義として、病院にだけは行きたくない。 そこで、何とか病院に行かずに治す方法はないものかと思い、ネットで探すことにした。 検索バーに『肩が痛い』と書き込み、検索ボタンを押すといくつかの関連のサイトが出てきた。
「ここだ!」 お目当てのサイトはすぐに見つかった。 ・肩を押さえると痛む ・頭に手をやると肩が痛む ・歯がスムーズに磨けない ・上着が脱ぎにくい ・肩が痛くて眠れない そこには、ぼくが今悩んでいる症状が書かれていた。 そして、こういう症状のある人は『肩関節周囲炎』の疑いがあると言う。 「なるほど、『肩関節周囲炎』ねぇ」 まさにそのとおりのネーミングである。 これが、いわゆる四十肩・五十肩と呼ばれているものらしい。
ということで、病名はわかった。 では、『肩関節周囲炎』はどうして起きるのか? まずそれを知らなければ、治すことが出来ない。 と、原因を調べてみた。 「!」 愕然とした。 何と、そこには「骨や関節の老化が原因」だと書いてあったのだ。
40代に入ると体力や記憶力が低下する、ということを聞いたり読んだりしたことはある。 確かにそういうことがないではない。 しかし、ぼくはそれを老化と結びつけて考えたことはない。 体力に関しては、若い頃に比べて体を動かすことが少なくなったから低下したのであり、記憶力に関しては、学生時代より暗記することが少なくなったから、記憶する要領を忘れただけだ、と考えている。 そして、機会さえあればいつでも若い頃に戻っていけるのだ、と思っているのだ。 ところが、それを「老化だ」と決めつけられると、もう救いようがないではないか。 「ああ、老化か。それならしかたがない」と妥協してしまうと、精神的にも老け込んでしまう。 肩の痛みよりも何よりも、精神的な老け込みのほうが恐ろしい。 ぼくが見たのは医者のサイトであるが、体に痛みを持つ者に、心に痛みを与えるようなことを書かないで欲しいものである。
さて、その治療法であるが、こういうサイトを見ると、必ず「まず、病院に行きましょう」と書いている。 もちろん、そのサイトにもそういうことが書かれていた。 その上で、 ・薬物療法 ・温熱療法 ・運動療法 の三つを実行したらいいのだと言う。
とりあえず、「病院に行きましょう」は無視して、それ以外の療法を実行してみることにする。 薬物療法はバンデリンでまかない、温熱療法は風呂でもやれる。 また、運動療法はそこに書いてあるお手軽な体操をやればいい。 楽なものである。
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