頑張る40代!plus

2004年07月16日(金) 夏の一コマ2

31年前の夏のこと。
その日は土曜日だったが、試験中ということでクラブは休みだった。
翌日が日曜日ということもあり、ある友人と、気晴らしに卓球でもしに行こうということになった。
卓球場に行くには、普段と違った道を通らなければならない。
そこで事件は起きた。

その道沿いに大きな公園があるのだが、卓球場に行くには、その公園を通り抜けると早く着く。
その公園にはちょっとした雑木林があった。
ちょうどその雑木林のところを歩いている時である。
突然二人の男が、ぼくたちの前に立ちはだかった。
リーゼント頭の、どう見てもガラの良くない男たちであった。
ぼくが何気なくその男たちを見ると、男の一人が「こら、お前、何ガン飛ばしよるんか」と言った。
ぼくが「別にガンなんか飛ばしてないけど」と言うと、男はぼくの腕をつかみ「ちょっと来い」と言う。
ぼくがその手を振り払うと、もう一人の男がナイフを取り出した。
そして、そのナイフをぼくに突き付け、「来いっち言いよろうが」と言った。
ぼくたちは、渋々男たちについて行った。

連れて行かれたのは雑木林の中だった。
そこにはもう一人男がいた。
先の二人がその男に、「こいつガン飛ばしよった」と報告した。
それを聞いたその男はぼくの前に来て、「こら、お前、おれたちが朝鮮人と思ってバカにしよろうが」と言った。
朝鮮高校の奴らだったのだ。
それまでぼくは、朝鮮高校の奴らがいろいろ悪さをしているというのは聞いてはいたが、実際に被害に遭ったことはなかった。
そういうことなので、朝高生徒に対して、悪感情を抱いてはいなかったのだ。
そこでぼくは、「別に」と答えた。
すると、その男は「『別に』っちゃ何か。バカにしよるやないか」と言う。
じゃあ、何と答えたらいいのだろう。
「バカにしとる」とでも言えば、彼らは納得するのだろうか。
こういう奴らには、何を言っても同じなのだ。
要はインネンをふっかけて、金を巻き上げようとしているに違いないのだから。

その場の流れがだんだん読めてきたぼくは、だんだん腹が立ってきた。
ぼくは、その男の顔をキッと睨んだ。
すると男は声を荒げ、「何かその目は!」と言い、ぼくの横っ面を一発殴った。
が、全然効かなかった。
『この程度か。サシでやれば負けんやろう』と思った。
ところが、その時だった。
先ほどのナイフ男が、ぼくの横に立ち、ナイフを手にしたまま、もう片方の腕をぼくの首に巻き付けた。
そして「このナイフはよく切れるけのう」と言いながら、ぼくの髪を何本か切った。
それでぼくは、戦意喪失した。

それを感じ取ったのか、ぼくを殴った男は急にトーンを落とし、「ところでお前、金持ってないか?」と言った。
ぼくの読み通りあった。
案の定、金目的でインネンをふっかけてきたのだ。
ぼくは「持ってない」と言った。
「嘘つけ」
「本当に持ってない」
「本当に持ってないんやろうのう。あったら切るぞ」
「持ってないっちゃ」
男たちは、ぼくの後にいた友人にも同じことを言った。
友人も、ぼくと同じように「持ってない」と言い張った。
朝鮮人3人組は、何やら話し合いを始めた。
おそらく、ぼくたちが本当にお金を持ってないと思ったのだろう。
しばらくして、一人がこちらを振り向き、そして言った
「おい、もう行っていいぞ」
それを聞いて、ぼくたちはその場を離れた。

後で聞いたことだが、その日朝高は休校だったらしく、生徒総出でたかり歩いていたのだそうである。
他の学校の生徒からも、同じような被害を聞いた。
在日の人たちは、よく自分たちが「差別されている」と言うが、その種は自分たちがばらまいているのだ。
「バカにしよろうが」と言いながら、こんなバカにされるようなことばかり繰り返しやっていたのだから。
しかし、被害者面をし、恫喝し、金を盗ろうとするやり方は、半島二国の国家戦略とまったくいっしょである。


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