| 2004年07月08日(木) |
バスに乗って会社に行く(前) |
店で焼き肉パーティがあるため、JRで通勤することにした。 当然アルコール類が出るためだ。 JRでの通勤は、半年前の大雪の日以来のことである。 今の店に移ってから、年に何度かJRを利用しているものの、やはり普段乗り慣れていないせいか、どうも居心地が悪い。 窓ガラスに映る、自分の立ち姿もサマになっていない。 また普段は服装を気にするようなことはないのだが、電車の中だとなぜかそれが気になる。
駅からはバスで会社まで行った。 ここで困ったことがある。 乗り場はあらかじめ聞いていたのだが、何番のバスに乗っていいのかがわからない。 そこで路線図をチェックした。 いい歳した男が、地図を指さしながら、ブツブツ言って路線をチェックしている姿は、きっとおかしいものがあっただろう。 何とか何番のバスに乗るのかがわかった。 そこで発車時刻を確認して、バスを待つことになった。 しばらく時間があったので、喫煙所でタバコを吸うことにした。
タバコを吸っている最中に、素朴な疑問がぼくの頭の中を駆け回った。 バス路線は会社の所在地名で確認したのだが、その町内にはいくつかのバス停がある。 「いったいどこで降りたらいいのだろう?」 とにかく、バスで会社に行くのは初めてだし、バス停の存在は知っているものの、そこが何というバス停かを知らない。 まあ、降りるところを間違えたとしても、そこまで離れた距離ではないし、歩いても2,3分の差しかない。 「まあいいか」 とは思ったが、よく考えていると、そのバスに乗れば、渋滞がなかったとしても、着くのは定時ギリギリになる。 ということは、2,3分の差というのは貴重だということになる。
もう一つ問題がある。 それは料金である。 バス停を一つ間違えば、料金も変わってくる。 こちらのバスは料金後払いなのだが、バスを降りる時に両替でもたもたしていると白い目で見られる。 そこでもう一度路線図を見に行った。 手持ちの小銭だと、○○町から××町の区間はなんとか両替せずに行ける。 が、いったいその区間のどこが会社に一番近いバス停なのだろうか。 と思っているところでバスが着た。 「まあいいや、風景を見たらわかるやろ」 そう思いながら、ぼくはバスに乗り込んだ。
|