頑張る40代!plus

2004年07月07日(水) 七夕

【天文学】
7月7日の日記、2001年のタイトルは『いいかげんにしろ韓国』だった。
2002年のタイトルは『アニメのエンディングテーマ』だった。
昨年のタイトルは『雨具の話 後編』だった。
ご覧のとおり、七夕に関する日記は一つもない。
彦星とか織姫とかいう名前を何十年も忘れていたのだから、それもしかたのないことかなと思う。
元々ぼくは理科が嫌いだったので、その一分野である天文学にも全く興味がなかった。
だいたい太陽系の配列でさえ知らないのだ。
こう言えば、いかに天文学が駄目だかがわかるだろう。

さて、天文学そのものには全く興味がないのだが、天文学という名が付いたもので、一つだけ興味があるものがある。
それは、高村光太郎の『天文学の話』という詩である。
「それはずつとずつと先の事だ。
 太陽が少しは冷たくなる頃の事だ。
 その時さういふ此の世がある為には、
 ゼロから数字を生んでやらうと誰かが言ふのだ。
 さうか、天文学の、それは話か。
 仲秋の月ださうだ、空いちめんをあんなに照らす。
 おれの眼にはアトムが見える。」
前に『ゼロから数字を生んでやらう』という詩句が好きだということをこの日記に書いたが、それは今でもそうで、何かにつまずくと、無意識のうちにこの詩句を心の中で叫んでいる。
これを叫ぶと、何かをやらねばならない気になるから、不思議である。


【短冊に託して】
新聞に、拉致被害者の地村さん夫妻が、地元で行われた「七夕のつどい」に出席したという記事が出ていた。
今年の5月に子どもさんが帰国、再会を果たした地村さん夫妻は、その喜びや拉致問題全面解決の思いを短歌に詠み、短冊に書いて笹に結びつけたという。
「我が祈り満ちて迎える七夕に 更なる願い届け星空」(保志さん)
「ひたすらな願い叶いて感謝の気 親子で仰ぐ故郷の夜空」(富貴恵さん)

最近は七夕の短冊に、短歌が書かれてあるのを見ることはほとんどない。
ほとんどが、「〜になりますように」的なものが多い。
うちの店に飾ってある笹にも、今回いろいろな短冊がつるしてあったが、何か標語みたいなものばかりで、そこには短歌はまったくなかった。
昔は普通に短歌が書いてあったものだったが。


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