| 2004年06月29日(火) |
地味な運動をやっています |
数ヶ月前から、肩に痛みが走るようになった。 それに気づいたのは、ラジオ体操をやっている時だった。 例の「体をねじる運動」で腕を振った時、肩のつけ根に激痛が走ったのだ。 最初は1月後半、凍結した道で転倒したのが原因かと思っていたのだが、痛いのはその時痛めた左肩だけではなく右肩も同じように痛いのだ。 その状態が数ヶ月の間ずっと続いている。
人に聞くと「それは四十肩だ」と言う。 しかし、四十肩ではない。 確かに痛み方は四十肩に似ているのだが、腕はちゃんと上がる。 それに四十肩の時にはどの方向に腕を上げても痛いのだが、今回は腕をねじった時や、机などに肘をついていた時だけ痛いのだ。 そのことを人に言うと、「ただそれだけのことじゃないか。その歳になれば、多かれ少なかれ誰でも痛みは持っているものだ」と言われたのだが、その痛みが尋常じゃないから困っている。
ある時ふと気づいたことがある。 荷物を持っている時、肩が抜けるような感触があるのだ。 この感触をどう説明したらいいのだろう。 例えば、指を引っ張った時に、関節が抜けた感じがしたことがないだろうか。 その感触を肩に感じる、と思っていただいたらいい。 つまり脱臼したような状態になるのだ。 脱臼と同じような状態だから、当然痛みを伴う。 ということで、ぼくはこの痛みを脱臼、いや脱臼もどきの痛みだと思うようにした。
ぼくは過去に一度だけ脱臼をしたことがある。 3,4歳の頃だったと思うが、母が腕を引っ張った拍子に抜けたのだ。 まだ物心ついたかつかないかの頃だったが、その時の痛みだけは鮮明に覚えている。 まるで腫れ上がった虫歯の痛みが、肩にきたような感じで、手を触れられただけでも痛みを感じたものだ。 確かに今味わっている痛みがそうだ。
さて、脱臼もどきの症状だとしたらどうしたらいいのだろうか? 誰でも考えつくことは病院に行くことである。 しかし、ぼくは病院には行かない。 おそらくこの痛みは病院では治せないだろう。 レントゲン撮られて、痛み止めの注射を打たれ、「しばらく様子を見て、また痛くなったら来て下さい」と言われるのがオチだ。 こういう時は整体院なのだろうが、それも今のところ行っていない。 なるべくそういうところに行かずに、自力で治したいのだ。
ということで、最近肩の筋肉を鍛え始めた。 それは元横綱の千代の富士が、脱臼癖を克服するために筋肉を鍛えたということを何かの本で読んだからだ。 その本を読んだ時、ぼくは思わず膝を打った。 ぼくは若い頃激しい運動をやっていたのだが、一度も脱臼や骨折をしたことがない。 その理由を、今までぼくは「運が良かった」と思っていた。 が、よくよく考えてみると、それは少し違うような気がする。 その頃のぼくは筋肉隆々だった。 おそらく、怪我をしなかったのは、その隆々の筋肉が骨を守ってくれたおかげだったのだろう。 そういえば、「体が痛い」などと泣き言を言い出したのは、運動をやめてしばらく経ってから、つまり筋肉が萎えた頃からだった。
さて、今ダンベルや腕立て伏せで肩の筋肉を鍛えているのだが、そういった運動のあとには不思議と痛みが消えている。 腕をねじっても痛くないし、肘をついても痛くない。 だが、時間が経つとまた痛みが戻ってくる。 ということは、筋肉を往時に戻さない限り、痛みは完全に消えないということになる。 ダンベルや腕立て、競技も何もなしの地味な運動である。 飽きっぽいぼくが、どこまで続けることが出来るのか。 今は肩の痛みより、そちらのほうが心配である。
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