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2004年06月20日(日) 台風6号

台風6号が近づいている。
が、こちら北九州のほうは天気予報が外れ、終日快晴の日曜日だった。
しかし日差しが強く、最高気温37度という暑い一日となった。
で、風のほうはというと、多少はあったものの昨日ほどではなかった。

ぼくの売場にはテレビが置いてあるため、仕事中に他の売場の人が何度も「台風はどうなった?」と聞いてきた。
が、テレビが置いてあるとはいえ、テレビを見ているわけではない。
それにいつ天気予報をやっているのかを、ぼくは知らない。
そこで「知らん」と答えると、「じゃあ、見とって」と簡単に言う。

しかたなく、今日は暇が出来たらテレビを見るように心がけていた。
が、なかなかその暇が出来ない。
時折、テレビの前に行ってみたが、ニュースなどやっていない。
やっていたのは、ダイエーの負け試合や、競馬やゴルフだった。

台風情報に出くわしたのは、夕方の5時半を過ぎた頃だった。。
NHKで、現在の台風状況と予想進路図が映っていたのだ。
その予想進路図を見ると、今回の台風は鹿児島から直接四国に抜けるルートのようだ。
ということは、北部九州への直撃はない。
せっかく台風対策を充分にやっていたのに、またしても台風に振られることとなった。

北部九州というのは、全国の人が思っているよりも、ずっと台風の少ない地域である。
年に何度か鹿児島から九州に上陸し、そのまま北上する台風があるのだが、その台風は、途中で阿蘇山や九重連山などに遮られ、北上出来ない。
遮られた台風がどこに行くのかというと、東向きに進路を変える。
つまり豊後水道方面に向かうのだ。
そして、四国に抜ける。
ということで、多少風の影響はあるものの、北部九州に直撃することはない。

ちなみに北部九州を直撃するルートは、東シナ海から対馬海峡に向かうルートである。
平成3年、北部九州や東北地方に大被害を及ぼした台風19号は、このルートを通っている。
元寇の時に吹いた『神風』も、おそらくこのルートを通ったのだろう。

7時を過ぎて、ぼくはタバコを吸いに外に出た。
明日が夏至ということもあって、空はまだまだ明るかった。
で、風のほうはというと、さほどでもない。
少し風が強いかな、という程度だった。

「もしかして進路を変えて、こちらに向かっているのか!?」と思ったのは、帰宅時間である8時を過ぎた頃だった。
7時の風よりはるかにひどくなっていたのだ。
運転中、何度かハンドルを取られそうになった。
道上を舞い上がる紙くずも、「台風近し」の演出をしている。
しかし、その風もそう長くは続かなかった。
10時にコンビニに行った時には、7時の風に戻っていた。

で、今はというと、生ぬるい風が吹いている、が、強い風ではない。
予想進路図を見ると、台風は明日の午前6時頃に、関門に接近するらしい。
が、その時間、ぼくは夢の中である。
会社に行く頃には、風もやんでいることだろう。



(6月20日午後7時の北九州の空)


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