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2004年06月19日(土) それでもぼくはタバコを吸う

今日の朝礼で店長タカシが、
「今まで休憩室は時間を区切って禁煙にしていましたが、これからは時間に関係なく終日禁煙にします。尚、どうしても吸いたい人は外にバケツを用意しておりますので、そこで吸って下さい」
と、宣言した。

現在うちの店には5人の男子社員がいるのだが、店長タカシ以外はみんなタバコを吸う。
それを店長タカシは苦々しく思っていた。
と同時に、自分だけ仲間外れにされている気分になっていた、と思う。
しかし彼は小心者だから、面と向かって「みんなで禁煙しましょうや」とは言えない。
そういう時、安全週間に向けての各店の取り組み方を紹介したパンフレットが回ってきた。
そこに、ある店の事例として「完全禁煙を実施」ということが書いてあった。
それを見た店長タカシは、「これだ!」と思った。
そしてこの事例をうちでも採用しようと、他の社員に何の相談もなしに勝手に決めたのだ。
安全週間の事例を楯に取って、「よそがやってることですから」と店内完全禁煙を断行するとは、卑怯な男である。

調子に乗った店長タカシは、さらに続けた。
「タバコを吸っている人は、このさい禁煙したどうですか。体にも悪いし」
ふざけるな、である。
タバコが体に悪いと、誰が決めたのだ?
ぼくの祖父や叔父は、タバコを止めた途端に死んでしまっている。
友人や知人からも、こういう話はよく聞いている。
「タバコは体に悪い」、そんな無責任なことを言って、もしそれが原因で寿命が縮まったとしたら、禁煙を推進する人たちは、いったいどう責任をとってくれるのだろうか。
例えば、医者が「体に悪いから、タバコをやめなさい」と言ってきたら、念書をとっておかねばならない。

『喫煙』『禁煙』、この問題については、この日記でも何度か書いている。
その件で、ぼくは会社の担当医に、
「嫌煙権というものが認められるなら、喫煙権も認められていいんじゃないですか」
と、噛みついたこともある。
その時は、
「それなら、換気扇のあるところに、ビニールのカーテンをつけて、そこで吸うようにして下さい」
ということで話はまとまった。
が、そのことを担当医から指示された店長タカシは、何も行動を起こさなかった。
結局2年近くそれまで通りとなっていた。
ようやく腰を上げたと思ったら、この仕打ちである。

だいたい禁煙を勧める医者なんていうのは、ろくな奴がいない。
そうでしょ?
彼らが「体に悪い」としている根拠は、すべてが体調を崩した患者のデータなのだから。
それほどタバコをやめさせたいのなら、自分が実験台になってみるべきである。
自らがタバコを吸ってみて、タバコを吸ったがためにどういう障害が起きたのか、また、タバコをやめた時に体調がどう好転したのか、などということをつぶさに調べて報告しないことには、喫煙者は納得しないだろう。
それが出来ないのなら、人の嗜好にケチをつけ、「体に悪い」などという脅しをかけるような真似はやめるべきである。
それに本当の医者なら、タバコをやめさせずに体を治すことを考えるはずだ。

しかし、おかしい。
安全週間なのに、どうして禁煙なんだろう?
そういうことは、衛生週間の時にやるべき事柄じゃないか。
安全週間なら、
「タバコを吸う方は、安全のため、火の後始末をちゃんとやって下さい」
で、いいじゃないか。


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