| 2004年06月08日(火) |
頑張るタマコ!21歳(国語編) |
先日、お客さんが少なかったので、暇つぶしにタマコに国語のテストをさせた。 メモ紙に、 『梨』『蛍』『西瓜』『南瓜』『蜜柑』 と書き、 「この漢字に読み仮名をつけてみ」 とタマコに言った。 さっそくタマコはボールペンを持ってきて、問題を解きだした。 「これは『なし』、これは『ほたる』…」 「おっ、タマコ出来るやないか」 「あたりまえじゃないですか、このくらい」 「じゃあ、次のは何か?」 「これは『にし』だから…、ああ『にしづめ』じゃないですか。で、次のは『みなみづめ』でしょ」 「『うり』やろが。それにそんな読み方はせん」 「えっ、違うんですか?」 「違う。次のは何と言うんか?」 「みっこん」 「『みっこん』ちゃ何か?」 「みっこんです」
これを見ていたラーさんが、 「三つとも食べるもんよ」 とヒントを与えた。 「ああ、食べるもんですか。じゃあ簡単じゃないですか」 と、『にしづめ』を消して『つけもの』と書き、『みなみづめ』を消して『なすび』と書いた。 「おい、何でこれが『つけもの』で、これが『なすび』になるんか?」 とぼくが言うと、タマコは 「だって、わたし、なすびが好きなんです」 と言う。 「好きやけと言って、勝手に字を変えるな。じゃあ、『みっこん』は何なんか?」 「ああ、『みっこん』は間違いです。これは『みつまめ』です」 いよいよアホである。
続いてラーさんが、 『閑かさや ○○にしみ入る 蝉の声』 『古池や ○○○飛び込む 水の音』 『雀の子 そこのけそこのけ ○○○が通る』 と書き、 「○の中、埋めてみてん」 と言った。 「蝉だから、これは『夏』ですよ」 確かに、蝉は夏の季語ではあるが…。 「えーっと、これは…、水の音だから『サカナ』、いや『イルカ』です」 タマコの中では、イルカは池の中に住んでいるらしい。 「そこのけそこのけ…、雀だから、これは『ネズミ』です」 わけがわからない。
あと、 「おまえ、『くだもの』を漢字で書ききるか?」とぼくが言うと、 ちゃんと『果物』と書いた。 「おお、書けるやないか」 「当たり前じゃないですか。馬鹿にしないで下さい」 「じゃあ、『やおや』は?」と言うと、 『八尾屋』と書いた後、 「あっ、違った」と言い、 『八屋八』と書き換えた。 「やっぱりタマコやのう」
ということで、国語は、 1,『蛍』=『ほたる』で、○ 2,『梨』=『なし』で、○ 3,『西瓜』=『つけもの』で、× 4,『南瓜』=『なすび』で、× 5,『蜜柑』=『みつまめ』で、× 6,『(なつ)にしみいる』で、× 7,『(イルカ)飛び込む』で、× 8,『(ネズミ)が通る』で、× 9,『くだもの=果物』で、○ 10,『やおや=八屋八』で、× 10問中3問正解で、3点という結果になった。 100点満点だと30点になるから、ぼくの行った高校では、欠点をぎりぎり免れる点数(当時)だ。
タマコは今21歳。幼稚園の先生を目指している。 ・・・道は険しい。
 タマコ
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