このサイトは、言うまでもなく読み物サイトである。 ぼくの書いたエッセイや詩を、多くの人に読んでもらおうと思って立ち上げたのだ。 その姿勢は今でも変わっていない。 その証拠に、夕方になると、夕飯のおかずに悩む主婦のように、ぼくは日記のネタに悩んでいる。 過去3年間そうだったし、今もそうだ。 おそらくこの先もそうだろう。
しかし、読み物ばかりじゃ面白くなかろう、と思って2年前に『歌のおにいさん』という歌ものを始めた。 これは、ぼくがミュージシャンを目指していた頃に作った歌を、みなさんにお聴かせしようと思って始めたのだ。 このため、このサイトは純然たる読み物サイトではなくなった。
とはいえ、ここを訪れる方々は、やはりぼくの書いた物を読みに来ている。 最初の頃こそ興味本位に歌を聴いてくれて、その感想を頂いたのだが、そのうち飽きたのか、歌に関する感想を頂けなくなった。 しかし、ぼくとしては、それでよかった。 やはりこのサイトは読み物サイトなんだし、今書いている物を今読んでもらえる喜びは、何ものにも代え難いものがある。 別に、昔やっていたこと、荘子流に言えば「カス」のようなものに対して、感想を頂こうなんていうのは以ての外である。
さて、この2月から、ヤマハのプレイヤーズ王国なるところに、オリジナル曲を登録しだした。 若い頃なら「ここに歌をあげて、一発当ててやろう」などと野心を持ってやっていただろうが、今は「まあ、聞いてくれる人がいたらいいや」くらいの軽い気持ちで始めた。 もちろん、音楽を通してホームページの宣伝をしようという意図はあった。
ところが、曲を登録していくうちに、やっかいなものがあることに気がついた。 それは、ランキングである。 ぼくは、昔からランキングなるものを避けていく癖がある。 なぜかというと、一度ランキングにのめり込むと、ぼくの性格からして、上の方にランキングされていると、いい気になって大きな顔をするだろうし、逆にランキングが1位でも下がったら、落ち込んでしまい、飯も食わないだろうからである。 とにかく、ランキングなんかに振り回されるのが、大っ嫌いなのだ。 だから、ホームページや日記のランキングも参加していない。
しかし、このプレイヤーズ王国は、どうもランキングを避けて通れないようなのだ。 そのため、曲を登録するたびに、ランキングが気になってしかたない。 気にすまいとは思っているのだが、そう思った時点で、すでに持ち前の負けず嫌いが出てしまっている。 ランキングが下のほうだと、「くそー。じゃあ、今度はもっといい歌を上げてやろうやないか」などと思い、夜を徹していい曲探しをやっている。 そのため、最近はいつも寝不足である ぼくの負けず嫌いは、体に毒なのだ。 どうにかしてランキングから抜け出さないと、このままだと体をこわしてしまう。
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