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2004年03月19日(金) エッセイ人生

ふと思ったことだが、ぼくは生まれてこの方、ずっとエッセイを書いてきたような気がする。
生まれてこの方、というのは大げさだが、その日常がずっとぼくの記憶の中に留まって、それが、ある時は文章となり、ある時は詩となり、またある時は歌という形になっていったのだ。

文章はわかるが、詩や歌というのは違いじゃないか、と思われるかもしれない。
だが、どうもぼくの詩や歌というのは、エッセイとしか思えない部分が多々ある。
別にそういうことを意識して、詩や歌を書いてきたわけではないのだが、振り返ってみれば、ぼくの書いたものは想像の産物ではなく、すべて日常に即した日記的なものばかりだ。

作曲もそうだ。
長い間、意識的に聴いたり、無意識に耳の中に入ってきた音楽が自分の中で熟成され、何気ない日常生活の中で、ポツンポツンとちょっとずつイメージとして落ちてきたに過ぎないのだ。
あとは曲作りの経験で、一つの曲としてまとめ上げただけの話だ。
文章を書くのと、何ら変わらないことだ。
つまり、表現方法こそ違うものの、それらはすべてエッセイだということである。

そういうことに気がついたので、今日から、何でもいいからエッセイしてみようと思い立った。
想像ではなく、自分のたどってきた道を表現するだけのことだから、あとはそういうものをうまくまとめるだけの話である。
「こんな楽なことはない」と、さっそく身の回りにノートやギターを用意した。
ところが、いざそういうものを目の前にすると、何も出てこないものである。

しかし、焦ることはないんだ。
最近ぼくの手相に、創造線がくっきりと現れてきている。
おまけに、運命線もいい状態に伸びてきている。
おそらく、運命はぼくに、エッセイする能力を授けてくれたのだろう。
そう思うことにしよう。
そう信じることにしよう。
そうでないと、ぼくはただのしがないサラリーマンで終わってしまう。
そういう生き方を、ぼくは望んでないのだ。

運命が後押ししてくれる。
そう信じて、あとは好きなだけエッセイしていこう。
さあ、エセッイ人生の幕開けだ。


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