頑張る40代!plus

2004年02月27日(金) 間の悪い人(前)

昨日の日記は、今日が休みということもあって、のんびりと書くつもりでいた。
まあ、のんびりとはいえ、朝9時には嫁さんを仕事に送っていかなければならないので、午前3時には書き終えようと思っていた。
ところが、「のんびり」という言葉に緊張感を欠いてしまったのか、なかなか筆が進まず、ようやく日記を書き終えた時のは、もう午前5時を過ぎた頃だった。
その後も少し起きていたので、寝たのは結局6時になってしまった。
嫁さんを送るためには、8時に目を覚まさなければならない。
そんなわけで、2時間程度しか睡眠が取れなかった。

さて、嫁さんを送った後、寄り道もせず家に戻った。
その時すぐに寝ていれば、昼から好きなことが出来ていた。
ところが、こういう時というものは、すぐに寝るのがもったいなく感じるものである。
ということで、パソコンをいじったり、ギターを触ったりして遊んでいた。

最近は、ギターを触るのも、けっこう熱が入っている。
昔作った曲を、何度も繰り返し練習した。
最初は出なかった音も、何度もやっているうちに、だんだん出るようになった。
また、午前中は寝不足で開かなかった声も、ようやく午後になって開いてきた。
そこで、「ちょっと録音してみようか」という気になった。

ところがである。
マイクが見あたらないのだ。
いろいろな場所を探したのだが、どこにもない。
「おかしいなあ」
再度探したのだが、やはり見つからない。
そのうち、だんだん録音する気が薄れてきた。
「今度にしよう」
そう思うと、急に眠たくなってきた。
そこで、昼寝をすることにした。

午後3時過ぎだった。
寝不足のせいか、さすがに寝付きはよかった。
ところが、寝入ってからしばらくして、何か音が聞こえた。
まだ頭は眠っているため、それが何の音なのか判断できない。
何度かその音が鳴って、ようやくそれが携帯電話の着信音だということがわかった。
「もしもし」
「今、売場やろ?」
友人の声だった。
「えっ!? 今日は金曜日やろっ!休みっ!」
ぼくは寝起きが悪いために、そういう時の電話の応対は非常に無愛想になる。
「ああ、そうやったか…」
友人も機嫌が悪いのがわかったのか、そそくさと電話を切った。

そして、再び布団に潜り込んだのだが、一度覚めた目は、なかなか眠れないものである。
そこで眠るのを諦め、風呂に入ることにした。
ぬるま湯に浸かって、汗が流れ心地よくなってきた時だった。
またしても携帯電話の着信音が鳴った。
ぼくは風呂から飛び出し、真っ裸で電話の置いてあるところに走って行った。
「もしもし」
「ああ、さっきは悪かったねえ…」
またしても先ほどの友人だ。
(さっきより、今のほうが悪いわい)
そう思いながら、電話の応対をした。

こちらが「今、睡眠中」とか「今、入浴中」とか言ったとしても、彼に言わせれば、「寝とるとか、風呂に入っとるとか、こちらからわかるわけないやん」と言うだろう。
それはそうだろうが、たまたまかけてきた時間が、こちらに都合の悪い時間だった場合、いやでも「間の悪い男だなあ」と思ってしまうものである。


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