2004年02月24日(火) |
ギター生活復活(下) |
ようやく歌から解放され、しばらく飲んだ後に、ぼくたちは帰ることにした。 その際、ママさんから「最後に一曲」と言われたが、その時指先は痛みを通り超え、ジンジンと痺れていた。 そのため、もうギターを押さえることは出来なかった。 「また次週きますから。今度はちゃんと自分のギターを持ってきます」 そう言って、ぼくたちは店を出た。
その後、ぼくはその店に入り浸ることになる。 思えば、その頃はその店で歌うために、遅い時間に家に帰っても、いちおうギターに触るようにしていた。 それにあわせて、中断していた作詞や作曲も再開することになる。 プレイヤーズ王国で発表した『追いかけて』や、今度アップする『夢のいたずら』などは、この頃作ったものだ。
ところが、一度やめたギターの腕は、一向に上がらない。 やはり握力の低下が響いているのか、音がうまく出ない。 特に『F』や『B』といった、バレーコードの音が出せないのだ。 バレーコード押さえる時は、いちおう要領もあるのだが、長い時間押さえていようと思ったら、どうしても握力が必要になってくる。 ストロークの時は、わざとカットさせているように弾いていたので、何とかごまかせた。 だが、フィンガーピッキングの場合はごまかしがきかない。 それで苦労した。 何とか音が出るようになるまでに、数ヶ月を要したものだ。 ところが、音が出るようになって満足したのか、再びぼくはギターから離れてしまった。 とはいえ、スナックには通っていた。 が、その頃にはギターよりも、他のお客としゃべるほうが楽しくなっていた。 その後、ぼくは会社を辞めてしまい、そのスナックに行くこともなくなった。 その後再び、ギターに触ることはなくなった。 そのせいで、作詞や作曲をすることもなくなった。
転職後は、休みも多く、帰る時間も早くなった。 そのおかげで、興味はドライブへと移っていった。 それが何年間か続き、今度はパソコンへと興味が移った。 ホームページを立ち上げ、何とかそれが軌道に乗り出すと、今度は別のことがしたくなった。 何をしようと考えていたところ、たまたまプレイヤーズ王国というところを見つけた。 それで何曲か発表してみたのだが、ギターを離れていた時に録音したものだから、どうも演奏がぎこちない。 「これは録り直さないけん」 そう思って、再びギター生活を始めるようになった。
このところ、一日2時間はギターを触っている。 そのせいで指が痛い。 ほどほどのところでやめようと思っているのだが、今のところ、ギターに代わる興味が見つからない。 まあ、とにかく確かな音が録れるまで、やってみるつもりだ。
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