2004年02月19日(木) |
パソコン・コンプレックス(下) |
「CD−ROMが作れない!」 そうなると、回復コンソールが実行出来ない。 となると、パソコンは回復しない。 さらに困ったことに気が付いた。 セットアップ用のCD−ROMがないということは、当然リカバリが出来ないということだ。
これはどうにかしないと。 ということで、伊勢丹に行ったついでに、井筒屋のブックセンターでトラブルシュータの本を購入した。 この本には、そういうトラブルに関しての対処法がわかりやすく書いてあった。 JRで帰る途中に、関連のページを真剣に読みあさった。
ところが、良くない時は良くないことが重なるものである。 その回復コンソールのことが書かれているページが、何と半分以上も飛んでいたのだ。 JRを降り、さっそくブックセンターに電話した。 ところが、何度呼び出しても出ない。 時間は午後7時20分頃だった。 普段井筒屋は午後8時まで開いている。 きっと電話の近くに人がいないのだと思い、ぼくはしつこく電話を繰り返した。 しかし、何度かけても誰も出ない。
しかたがないので、同じブックセンター黒崎店に電話した。 黒崎店はすぐに出た。 「今日小倉店でパソコン関係の本を買ったんですが…」と、ことのあらましを説明して、「小倉店に何度も電話するんですけど、誰も出ないんですよ」と言った。 「ああ、小倉店は棚卸しのため、今日は7時の閉店なっています。明日も引き続き棚卸しになっているので、申し訳ありませんが、明後日おかけ直し下さいませんか」 「ああ、棚卸しなんですか。それじゃあしかたないですね。わかりました。明後日電話します」 棚卸しの時に、こんな電話をかければ迷惑だろう。 いちおう同業者なので、このへんは理解している。
ということで、家に帰ってから、再びネットで調べることにした。 すると、そこでMBRの復旧には回復コンソールだけではなく、起動ディスクでも有効だという記事を発見した。 「そうか、起動ディスクも有効なのか」 さっそくぼくは、近くの店にフロッピーディスクを買いに行き、起動ディスクを作ることにした。
ところが、新しいフロッピーのはずなのに、なぜかディスプレーに『このディスクは使えません』という表示が出た。 「不良品か?」 そう思ったぼくは、他のフロッピーを入れてみた。 しかし、これも『使えない』という表示が出てくる。 結局5枚やってみたのだが、全滅であった。 「おかしいなあ。もしかして、機械がおかしいのか?」 そこまで考えて、ふと思い出したことがあった。 ぼくはこのパソコンで、フロッピーを使ったことが一度もないのだ。 ということは、ヘッドが汚れているのかもしれない。 そこで機械の中を覗いてみると、なんと埃がたまっているではないか。 「やっぱり…」 こうなればフロッピークリーナーが必要になってくる。 とはいえ、もう午後10時を過ぎている。 開いている店はあるのだが、そこまで行く気力が残っていない。
ということで、この日は断念した。 翌日も、いろいろやってみたがだめで、結局WindowsXPを買わざるを得なくなった。 たった一つの無料ソフトが、えらく高くついてしまったものだ。
さて、XPを仕入れ、すぐに回復コンソールを実行した。 復旧までの時間は、わずか5分だった。 今までの苦労は何だったのだろう。 それもこれも、ぼくのパソコンコンプレックスから来ているのだ。 もう少しパソコンに自信を持っていたら、今回のトラブルも防げたのかもしれないのだ。 ぼくはコンプレックスのせいで、黒い画面が出ると焦ってしまい、あげくに電源を切ってしまうことがよくある。 おそらく、今回のトラブルもそうしたことから起きたのだろう。 パソコンというものは、新しい物好きのコンプレックス持ちには、不向きな機械なのかもしれない。
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