昼間、昨日の日記を書いている時だった。 滅多に鳴らない携帯電話が鳴った。 何だろうと携帯の液晶を見てみると、そこには見慣れない電話番号が表示されている。 市外局番が北九州のものだったので、いたずら電話ではない。 「いったい誰だろう」と思いながら電話に出た。
「こちらNTTフレッツセンターですが、先月行われたマンションの総会で、Bフレッツの導入が決まりました」 「え、そうですか!」 「で、工事は来月中旬になると思います」
思えば長い道のりだった。 ぼくがネットでBフレッツを申し込んだのは、昨年の3月のことだった。 その翌月、NTTから電話があり、「おたくのマンションの場合、戸数が規定に達してないので難しいです」とほとんど断りに近い内容の答が返ってきた。 ぼくが「どうにかなりませんか?」と言うと、先方は「まあ、管理組合いのほうには取り合ってみますけど」という返事である。 「で、管理組合いのほうがうまくいったら、いつ頃開通しますか?」 「いろいろ準備があるから…、まあ早くて5月中旬というところですかねえ。もっと遅れる場合もあります」 あまり気が乗らないような受け答えだった。
その後、NTTのほうから何も連絡が無く、結局だめだったんだろうと思い、他の光ファイバーを当たっていた。 現在、北九州は、Bフレッツの他、有線ブロードバンドと九州電話のBBIQが光ファイバーサービスをやっている。 いちおう、そちらのほうにもメルマガ登録して、サービス開始情報を得ることにした。
それから数ヶ月後、NTTから電話をもらった。 「光ファイバーに興味がありますか?」 「興味があるも何も、3月に申し込んだんですけど、何の連絡もないんですが」 「えっ、そうだったんですか。一度もなかったですか?」 「一度あったんですけど、戸数が少ないとかの理由で、半分断りのような電話でした」 「それはすいません。さっそく係から連絡させますから」
翌日、その係から電話があった。 「うちから、管理組合に掛け合いますので」という内容だった。 前もそう言っていたが、今回は先方の懸命さが伺えた。 「お願いします」 ぼくはそう言って、電話を切った。
それから何日か後、再びその係の人から電話が入った。 「12月の総会で説明会を行うことになりましたので、ご報告しておきます」
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