頑張る40代!plus

2003年12月25日(木) 心の傷(1)

何日か前の話、ぼくは携帯電話を持つようになってから、初めての失敗をした。
携帯を水に濡らしたのだ。
濡らしたというより、水の中に落としたと言うほうが正しい。
その落とした場所が悪かった。
使用後、水を流したばかりの便器の中。
もちろん、大の方である。

普段、その最中に携帯を手に取ることはなく、おとなしく作業着のポケットの中に収まっている。
もちろん、ポケットのボタンはかけたままだ。
ところがその日、たまたま売場から電話が入ったのだ。
しかたなく携帯をポケットから出した。
「すぐに来てくれ」と言う。
ぼくは急いで、水を流して立ち上がった。
その時、前屈みになったのがいけなかった。
ポケットから、携帯電話がゆっくりと便器の中にこぼれていった。
「カチャッ」
空しい音がトイレの中に響く。
ぼくは慌てて携帯を拾い上げ、洗面所でそれを洗った。
携帯の液晶画面が徐々に薄くなっていく。
そのうち、完全に消えた。
その後、ドライヤーで乾かしたものの、一向に復旧する兆しは見えなかった。
よく見ると、液晶画面の下の方に水滴のようなものがある。
「もしかして、これが原因か」と思ったぼくは、さらにドライヤーの熱風を吹きかけた。
しかし、水滴はそのままだった。

「時間をかければ、水滴は取れるかもしれん」と、ティッシュを敷いて、一時間ほど携帯を寝かすことにした。
その間に、ドコモショップに電話をかてけて、何かいい方法がないか尋ねてみた。
「しんたですが」
「ああ、どうも。どうされましたか?」
「実は、携帯を便器の中に落としてですねぇ」
「あらら。で、乾かしてみましたか?」
「何度もドライーヤーを吹き付けてみたんやけど、電源が入らんとですよ」
「そうですか。じゃあ、どうしようもありませんね。いつ買ったんですかねえ?」
「今年の8月1日」
「ああ、買い換えまで、あと2ヶ月ありますねえ」
もちろん、すぐに買い換えることは出来るのだが、半年経たないと、ドコモはイニセンティブの適用をしてくれない。
つまり、定価で買わなければならないのだ。
「しかたないですね。じゃあ、2月まで以前使っていた機種を使うことにします」
「そうですね」


 < 過去  INDEX  未来 >


しろげしんた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加