| 2003年11月01日(土) |
キャンディーズ考察 4 |
いったい、「キャンディーズらしさ」とは何なのだろうか。 キーワードは『普通の女の子』である。 この3人は、際だった容姿をしているわけではない。 また、芸能人的な雰囲気も漂わせない。 本当に、どこにでもいるような普通の女の子だったのだ。 もし、解散時に彼女たちが『普通の女の子』に戻っていたとしても、社会は普通に彼女たちを迎え入れただろう。
当時、彼女たちのファン層は、圧倒的に彼女たちより年下の男性が多かった。 彼らが「普通の女の子」であるキャンディーズに求めたものは、理想のお姉さんだった。 そのお姉さんを、ランに見、スーに見、ミキに見たわけである。 そういう彼らが、キャンディーズに求めたもの、それは「大人」であった。 「大人」と言っても、熟女を求めたわけではない。 手を伸ばせば、すぐに届くような位置にある「大人」である。 そういう「大人」を求めた彼らに、アイドルポップスは物足りなく感じたものだった。
『春一番』が出てから1年が経った時、ついにその欲求を満たしてくれる歌が登場した。 『やさしい悪魔』である。
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