| 2003年09月23日(火) |
『当り!!』(後編) |
こういう人を目の当たりにしているので、どうしてもぼくには「楽して金儲けしよう」という気が起こらない。 少なくてもいいから、地道が一番と思うようになったのである。
しかし、こういう地道な生活をしていても、希にいいことがある。 ここ何日か、『当り!!』が続いているのだ。 先月、携帯電話を替えたのだが、それに伴い、『ホークスTOWN』に改めて入会し直した。 ここはホークスの試合がある時は、イニング毎に試合経過を伝えてくれるので、iモードに入った当初から入会している。 今月の頭に、そのホークスTOWNからメールが届いた。 「『8月入会キャンペーン』におきまして抽選の結果しんた様が当選されました。賞品を送付致しますので折り返し、ご住所 お名前 年齢 ご連絡先電話番号をご記入の上メールでご返信下さい」 という内容だった。 ぼくは、そんなキャンペーンをやっていることすら知らなかったので、最初はいたずらメールかと思ったが、送信者を見るとちゃんとホークスTOWNのものだった。 そこで、さっそく住所等を書き込んで返信した。
賞品が送られてきたのは前の休みの日で、例の喜多方ラーメンが届くのを待っている時だった。 「ピンポーン」という音がした。 「来た!」と思って玄関に出てみると、「郵便局ですが、書留が届いています」と言う。 「書留? どこからだろう」と見てみると、ホークスTOWNからだった。 封筒を開くと、ハリーホーク付きの携帯ストラップが出てきた。 それを見ての第一声は、「こんなもん、いらんわい」だった。 ただでさえかさばる携帯なのに、ハリーホークなんかが付いていると、ポケットは膨らんでしまう。 ということで、このハリーホーク付きの携帯ストラップは人にあげることにした。
話は変るが、先週の健康診断前日まで、ぼくは毎日ココアを飲んでいた。 ところが、17日の日記に「オロナミンCとココアとカルピスを飲んでいる」と書いたのをパートさんが読んで、「それは糖分の取り過ぎよ」と言ってきた。 それ以来、糖分が妙に気になりだした。
そこで、「ココアを控えよう」ということになった。 なぜココアかというと、牛乳が入っているからである。 なぜ牛乳がだめかというと、太るからである。 なぜ太るのが嫌かというと、痩せたいからである。 ということで、代わりに飲み始めたのが、ジョージアのヨーロピアンブレンドだった。 なぜこれにしたかというと、『微糖』という表示に惹かれたからである。
さて、携帯ストラップが送ってきた翌日のことだった。 その日からぼくはジョージアを飲み出したのだが、自動販売機から缶を取り出してみると、驚いたことに缶の頭にキャップが付いているのだ。 「最近の缶コーヒーは変ったんだなあ」などと思いながら、そのキャップを取ってみた。 すると、そのキャップの裏に『当り』と書いた紙が入っていた。 その紙の下に何か入っている。 何だろうと紙を取ってみると、そこには女の子の形をした小さなフィギアが入っていた。 またしても「こんなもん、いらんわい」という言葉が、口をついて出た。 しかし、せっかく当たった物を捨てるのも気が引けるということで、これも人にあげることにした。
最初にも言ったが、ぼくはくじ運の弱い男である。 仮に当たったとしてもこの程度なのだ。 だから、「ついている」などとは思わなし、「よし、もっと上を狙ってやる!」なんて考えない。 ジョセフ・マーフィーやロバート・シュラーは、「そういう否定的な考えはだめだ」と言う。 確かにそうであるが、こと懸賞やギャンブルに関していえば、ぼくはそういう否定的な考えしか持てないのである。
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