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2003年09月11日(木) 休みの日は雨に祟られてばかりだ(前編)

一昨日、井筒屋に行く用事があった。
午前中に行こうかと思っていたが、日記がはかどらず、午後から行くことになった。
『キッズウォー5』を見終わり、さて出かけようかと思った時である。
突然空が暗くなり、閃光が走った。
遅れること数秒、「ガッガーン!!」という音がした。
雷である。
それに伴って雨が降り出した。
雨脚は激しく、雨粒は綿雪かと思えるような大粒のものだった。

夕立のようだからすぐにやむだろうということで、テレビ見たりシャワーを浴びたりしながら、雨がやむのを待っていた。
ところが、1時間経っても雨はやまない。
あいかわらず、雷はしつこいほどに光を放ち、我が物顔で声を張り上げている。

雨がようやくやんだのは、4時過ぎで、キッズウォーが終わってからすでに2時間以上経過していた。
その頃になると、もう外に出るのが億劫になっていた。
しかし、用事は用事である。
嫌々ながら家を出たのが4時半だった。

4時40分に井筒屋に到着。
そういえば、5時以降に駐車すれば、何でもいいから1点買い物をすれば駐車料金が無料になる。
それ以前だと2千円以上のレシートがなければ、30分につき150円の駐車料金を取られる。
それを思い出したのが、駐車券を取った後だった。
せっかく出かけるのが遅れたのだから、もう少し遅れて家を出ればよかったのだ。
おかげで2千円以上の買い物をしなければならなくなった。

さて、ぼくが井筒屋に何の用で行ったかというと、その前の休みに頼んでおいた、マンガ『柔道賛歌(原作 梶原一騎 画 貝塚ひろし)』の5巻と6巻が入荷したというので取りに行ったのだ。
その前の休みというのは9月5日だった。
銀行に行ったついでに、井筒屋に寄ったのだが、その時本屋で『柔道賛歌』が出ているのを発見した。

『柔道賛歌』は高校1年の頃よく読んでいたマンガだった。
ちょうどその頃柔道にハマっていた時期だったので、特に印象が深かった。
毎週少年サンデーの発売日になると、学校帰りに本屋で立ち読みしていた。
が、なぜか最終回まで読んだ覚えがない。
その頃は、いつか単行本でも買って読もうと思っていたのだが、気が付いた時には、その本はもはや絶版となっていた。
本屋さんに尋ねてもみた。
しかし、「もう手に入らないでしょう」と言われた。
もちろん古本屋も探してみたのだが、全滅だった。

そういう、長い間探し求めていたものに出会った時、自分でも予期しない行動をしてしまった。
目を見開き、両手を上げ、「うぉー! 柔道賛歌が出とるやん」と大声で吠えたのだ。
周りの人がジロジロとこちらを見ている。
従業員は呆気にとられている。


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