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2003年08月09日(土) 海水浴・クラゲ・三浦海岸

【海水浴】
台風の影響か、今日も午前中まで雨が残り、ようやく晴れたのは午後3時以降だった。
この土日で、海水浴を予定していた人もいるだろうが、その中には、今回の台風で断念した人もいると思う。
そういう人たちにとっては、夏はもう終わりということになる。
なぜ終わりかというと、こちらの方の海水浴シーズンはお盆で終わってしまうからだ。
もちろん、お盆を過ぎても泳ぐ人はいる。
だけどシーズン中に比べると人はまばらで、その状況を見ると、悲壮感まで漂っている。

いくらお盆を過ぎたからと言っても、残暑厳しき折である。
それなのに、なぜ海水浴シーズンが終わるのか。
それはクラゲのせいである。
8月に入ると海温の上昇に伴い、クラゲが登場する。
10日前後になると、かなりの量のクラゲが発生して、海水浴場を占領してしまう。
その時点で、海水浴シーズンは終わりとなるのだ。


【クラゲ】
中学3年の時に、このクラゲの被害にあったことがある。
泳いでいると右腕に痛みが走った。
それでも気にしないで泳いでいると、またしても同じ所を刺されてしまった。
その痛みは尋常ではなかった。
ぼくはさっそく海から上がり、いっしょに行った人が用意していたアンモニアを塗った。
しかし痛みは引かない。
しかたなくそのまま帰ることになった。

その晩、右腕は腫れ上がり熱が出た。
その熱で寝付かれなかったのを覚えている。
翌日、刺されたところは変色し、火ぶくれのようになっていた。
見ると触ってしまうので、包帯を巻いておいた。
3日後に火ぶくれ状態の箇所から水が抜け、ようやく回復に向かったのだが、その傷口は夏休みが終わってもずっと残っていた。


【三浦海岸】
その年だったと思うが、夏休み最後の日曜日にテレビを見ていると、ニュースで「神奈川県の三浦海岸は、過ぎゆく夏を惜しむかのようにたくさんの海水浴客でにぎわい…」などと言っている。
それを聞いて、ぼくは「三浦海岸にはクラゲはいないのだろうか」「何か特別な仕掛けでもしているのではないだろうか」などと思ったものだった。

それにしてもうらやましい話である。
こちらではお盆で終わっている夏が、神奈川ではまだ終わってないのだ。
そういうところにぜひ行ってみたいものだと思っていると、翌年そのチャンスが訪れた。
横須賀の親戚が、遊びにこいというのだ。
8月中旬、ぼくはクラブ活動をさぼって、横須賀に行った。
親戚の人が「どこに行きたい?」と聞くので、ぼくは「三浦海岸」と答えた。
そこで、その数日後、三浦海岸に連れて行ってもらった。
親戚の家のある久里浜からは、すぐの場所にあった。

平日とはいえ、海水浴場はかなりの人である。
さっそく海に入ってみたのだが、玄界灘と何ら変るところはない。
ただの海である。
が、クラゲはいない。
そこで何か仕掛けがしているのではないかと、沖まで泳いでいってみた。
しかし、何も仕掛けなどはなかった。
ということは、元々そこにはクラゲがいないのかもしれない。
親戚の人に聞いてみたのだが、よくわからないと言う。
結局「何で8月末まで泳げるのだろう?」という疑問が残ることになった。
その疑問は、いまだ解決していない。


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