【ウーロン茶】 ぼくは2年近くの間、ずっと緑茶ばかり飲んでいたのだが、最近になってウーロン茶を飲むようになった。 それは、ある人から「ウーロン茶は脂肪を燃やす」ということを聞いたからだった。 ウーロン茶を飲み始めて、1ヶ月ほどになるが、そのせいか腹回りは少しすっきりしてきたようだ。 今年4月には86センチのズボンがきつかったのだが、最近は83センチのズボンが余裕で入るようになっている。 一方体重のほうは、4月に80キロあった体重が、今は74キロになっている。 もちろん、ウーロン茶の効果だけでこういう結果が出たのではない。 毎日やっているラジオ体操や、ビール断ちの効果もここにはある。
さて、そのウーロン茶だが、ぼくはいつも2リットル入りのペットボトルを買い、それを二日に分けて飲んでいる。 つまり一日1リットル飲むというわけだ。 そのため、買った日に残ったウーロン茶はクーラーボックスに入れて冷やしている。 ところが、そこに入れておくと、誰かが飲んでしまうのだ。 名前を書いていても飲まれた人もいる。 そこでぼくは一計を案じた。 名前を書いても飲まれるのなら、飲まれないような工夫をすればいい。 その工夫とは、ペットボトルに3×4センチほどの紙を貼り、そこにサインペンで名前を書き入れる。 その名前の横に、「こんなの飲みたくない」というイメージを与えるコメントを書き入れることだった。
最初に書いたのは、単純に「しんた/汚い」だった。 次に書いたのは、「しんた/つば混入」だった。 次は、「しんた/危険」だった。 その次は、「しんた/油入り」 つまり、カップ麺の油が浮かんでいるよという意味である。 その次は、「しんた/ダシ入り」 これも油入りと同じ発想で、カップ麺のダシが混入しているよ、という意味である。 前回が、「しんた/舌入れました」だった。
これで充分だろう。 これだけ書くと、書いたぼくでさえが飲みたくなくなるのだから、さすがに飲む人もいない。 そこで、今回は趣向を変えて「しんた家」と書いてみた。 これには理由がある。 ペットボトルというのは、喉仏を入れる骨壺に形が似ている。 そこで、うちの納骨堂に飾ってある位牌にヒントを得て、「しんた家」と書いてみた。 もうすぐお盆という意味を込めたものである。
最初は汚ければ充分と思っていたコメントだったが、書いていくうちに、せっかくだからウケを狙おうと思うようになり、以上のような展開になったわけだ。 しかしこのコメント、文字数は多くても7,8文字しか書けない。 この制約は、17文字の俳句より厳しい。 そこにしんたワールドを展開させなければならないのだから、これは大変なことである。 「さて、次は何とコメントしようか」 ここ数日、そんなことばかり考えている。
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