頑張る40代!plus

2003年08月01日(金) 7.31事件(下)

しかし、凄い量の水である。
バキュームクリーナーはタンクいっぱいに水が貯まると、自動的に電源が切れるような仕組みになっている。
もちろん大量の水を溜めることが出来るのだが、それでも3度水を捨てに行った。

何とか水が治まったのは、「しんたさん、バケツ!!」から1時間ほど経った頃だった。
時折天井からしずくは落ちてくるものの、もうバキュームクリーナーは用なしである。
ぼくが片付けようとした時だった。
応援に駆けつけていた本社の人間が、「ちょっと片づけるのは待って。まだ使う」と言った。
ほとんどの水を吸い取ったのに、何に使うんだろうと思っていると、本社の人間は「へえ、これすごいよ」「おお、ドンドン吸い込んでいく」などと言っている。
要は、このバキュームクリーナーを使いたかっただけなのだ。

さて、今回の水漏れだが、何で起こったかというと、聞けば実に情けない話だった。
化粧品コーナーの前に消火栓が設置してある。
この消火栓は、屋上から店内に繋がっている。
数日前のこと、ある業者がこの消火栓の点検のために、天井裏でホースを切り離した。
ところが、その業者は繋いで帰るのを忘れていた。
今回、別の業者が、前々週の雨漏りの点検のためにやってきた。
いろいろチェックをやった後に、その屋上の消火栓の元栓がしまっているのに気がついた。
これではいざという時に、消火栓から水がでないというので、その業者は元栓を開いた。
彼は、数日前に別の業者がホースを切り離しているなどとは、夢にも思わない。
水はホースを伝わり天井裏に向かった。
そして、大量の水がそこで流れた。
彼の予定では、化粧品コーナーの前にある消火栓のコックの手前で折り返し、再び屋上に水が戻ってくる、はずだった。
しかし、いつまで経っても水は戻ってこない。
どうしたんだろうと、下に行ってみると、蜂の巣を突っついたような大騒動である。
その時、彼はいったいどんな顔をしていたのだろうか?

今回の事件は、どう見ても人災である。
しかし、ぼくにはそう思えない。
なぜか4月の改装以来、水による被害が多発している。
いや、改装後だけではない。
雨漏り、地下水の浸水、あげくは酔っぱらいの寝小便と、以前からこの店は水の事件に泣かされてきている。
聞けば、この店の建っている場所は、かつて池だったということである。
おそらく、改装であまりにガタガタやったので、池の神の怒りに触れたのだろう。
それにしても、いつもながらネタに事欠かない面白い店である。


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