頑張る40代!plus

2003年07月30日(水) はなげのはなし

会社に行く準備をしている時だった。
ふと鏡を見ていると、鼻毛の先が出ている。
ハサミを持ってきて、さっそく処理したのだが、この鼻毛なかなか手強くうまく切れない。
「何で、時間のない時に限って、こんなのが出てくるんか!」
数分間、これにかかり切りだったが、結局イライラが募るばかりで、埒が明かない。
しかたなく、「会社に行ってから処理しよう」ということにして、いったん除去作業を打ち切った。
ところが、会社に向かう車中でも、鼻毛が気になってしかたない。
何度も何度もルームミラーをのぞき込んでいた。

さて、会社に着いてから愕然とした。
鼻毛処理用のハサミを、家に忘れてきたのだ。
しかたがないので、そのへんのあったハサミを持ってきてやってみた。
が、ぜんぜんだめである。
専用の細かいハサミでさえ切れないものが、工作で使うような大雑把なハサミで切れるはずがない。
結局、何もせずに一日を過ごした。
家に帰ってから、専用のハサミで心ゆくまで鼻毛を切っていた。
ということで、今日は人に会うのが嫌な一日であった。

かつて、北九州は大気汚染に悩まされていた。
その頃は、ぼくの鼻毛も伸びるのが早かった。
「えっ、この間処理したばかりなのに、もう出てきた!」、という経験を何度もしたものだ。
それも1本や2本ならともかく、数本が束になって出てくるのである。
家にいる時に気づけばハサミで処理するのだが、例えば出先などで気づいた時は、もう抜くしか方法はなかった。
ところが、ぼくは鼻の中の皮膚が弱いせいで、いつも炎症を起こす。
炎症を起こすと、すぐに首のあたりのリンパが腫れる。
そのためにいつも熱っぽく、気分が晴れなかったものである。

その後、何かの本に「鼻毛を抜いてはいけない」と書いていたのを見て、ぼくは鼻毛を抜くことを止めた。
その代わりに鼻毛カッターなるもの利用することにした。
しかし、この鼻毛カッター、鼻の皮膚が弱いぼくには不向きだった。
使った後にヒリヒリするのだ。
もし、そのために炎症など起こしたら、抜くのを止めた意味がない。
さらに刈った後の毛は鼻の中に残るので、後の処理に時間がかかったものである。
そのため、買ってからしばらくは使っていたが、電池が切れると同時に使わなくなった。
それ以降は、ずっと鼻毛用のハサミを使っている。

ちなみに、使わなくなった鼻毛カッターだが、今も実家のどこかに眠っているはずである。
もう錆びているだろうけど、まだ使えるとは思う。
もし欲しい人がいたら、抽選で一名様にさしあげます。


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