午後11時26分。 今、閃光が走り、ドガーンと言う音がした。 爆弾でも落ちたんじゃないか、と思わせるほどの凄い音だった。
昨日はいい天気だったが、ここ数日の雨は半端じゃない。 昨年も大雨はあったが、単発的で、今年のように毎日災害を引き起こすような雨ではなかった。 気候も変である。 夜は蒸し暑いが、朝方は寒いときている。 いったい、どういう布団を準備をして、どういう服装で寝ていいのかがわからない。 そういうことに無頓着なぼくであるゆえ、いつも出勤時にはくしゃみを繰り返している。 この時期は、上半身裸・タオルケット1枚で充分です、といった気候であってほしい。 まあ、天候に愚痴っても仕方がないが、もういい加減に梅雨明けしてもらいたいものである。
話は変わる。 前に言ったかもしれないが、ぼくの通った保育園は、いわゆる「アーメン」系の保育園である。 そのことで、ちょっと気になったことがある。
昨日、飲み会のために早く仕事を上がったことを書いた。 午後6時15分に店を出た。 多少渋滞もあって、家の駐車場に着いたのは6時40分を過ぎた頃だった。 約束は7時だったので、ぼくは慌てて家に向かった。 そして、ちょうど玄関の鍵を開けようとした時だった。 どこからともなく、太鼓を叩く音が聞こえた。 何だろうと思って外を見てみると、二,三十人ほどの子供たちが、「わっしょい、わっしょい」と言いながら、法被姿で歩いている。 祭をやっているらしい。 しかし、祭にしては盛り上がりに欠けている。 もう少し見ていたかったのだが、時間もなかったので、ぼくは家の中に入った。
約束の時間まであと15分ばかり、早く着替えて、家を出なければ間に合わない。 そう思って急いでズボンを履き替えていると、また先ほどの太鼓の音が聞こえてきた。 窓からその光景を見てみると、幟を立てた軽トラックが御輿を先導している。 「わっしょい」という声は、この軽トラックから発していたものだ。 その「わっしょい」の後から、御輿を担いだ子供たちや、その後ろにいる父兄たちが、つられて「わっしょい」と言っている。
さて、この話の最初に気になったことであると書いたが、それはこの幟のことである。 軽トラックの幟には、「『アーメン系』保育園」と書かれていた。 そう、この祭はアーメン系保育園が主催していたものなのだ。 アーメンと御輿、どう結びつくのだろう。 キリスト教は排他的な宗教であるがゆえ、歴史上幾度も宗教戦争を繰り返しているし、今もなお、その歴史は繰り返されている。 それが日本に来ると、御輿を担ぐのである。 家に仏壇があるから自分の宗教は仏教だ、と思っているような日本人がクリスマスを祝う。 それと同じことをキリスト教側がやっている、ということだ。 おそらくこれも外国人には理解できないことだろう。 まあ、子供たちのためのイベントだと言ってしまえば、それまでであるが。
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