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2003年07月18日(金) 7月18日の日記

7月18日の日記
【花火大会】
午後10時33分。
今、すごい雨が降っている。
雷鳴が轟き、時折稲光も走る。
昼間から、ずっとこの状態である。
夜になって、大雨洪水警報が発令された。

こんなさなか、予定通り花火大会は行われたようだ。
夕方の時点で諦めていたので、ぼくは行かなかった。
ところが、午後7時半を過ぎた頃、雷の音に混じって、ドンドンという音が聞こえてくる。
最初は雷の音だろうと思い気にしなかったのだが、雷が一時的にやんだ時にもその音は聞こえる。
「もしかしたら」と思い、家の中から花火大会の会場である若戸大橋の方向に目を向けてみた。
すると、上がっているではないか。
家から若戸大橋まではけっこう離れているのだが、はっきりと大きくぼくの目に映った。
なぜかぼくは、正座をしてこの夏の風物詩を眺めていた。

【昨年の日記】
さて、ここまで書いて、もう書くことがなくなった。
ネタ探しに、昨年の日記を読んでみた。
昨年7月18日の日記のタイトルは『今年はいつ梅雨明けするんだろう?』、その前日のタイトルが『通り雨』である。
今年とあまり変らない天候が続いていたようだ。
ところで、今年はいつ梅雨明けするのだろう。
昨年の日記は、そのことが明記されてない。
そういえば、その前の年も書いてないような気がする。
今年こそは書くことにしよう。

【今日買った本】
給料日の20日が日曜日、21日が振替休日、そのため変則的に今日18日が給料日になった。
都合よく、今日は休みだった。
ということで、少し早いが、今日は銀行回りをした。
ところがこの雨である。
濡れるのが嫌だったので、今日は車で出かけた。
デパートに車を停めて、そこにある銀行のキャッシュコーナーですべてをすませた。
さて、帰ろうかと思ったが、このまま帰ると駐車料金がかかってしまう。
このデパートは、2千円分の買い物をすると駐車料金が2時間ただになる。
そこで、本でも買おうと、本の売場に行った。
しかし、いい本が見つからない。
何度も店内をぐるぐる回ったが、ピンとくるものがない。
しかたないので、Tシャツでも買おうと店を出ようとした時だった。
面白そうなタイトルの本を見つけた。
ちくま文庫から出ている、『大正時代の身の上相談』という本である。
大正時代、実際に読売新聞に掲載された身の上相談を編集したもので、そこには今では考えられないような悩みが綴られている。
何せ、初っぱなから「接吻されて汚れた私(婚約前ニ男ニ接吻サレ罪ニオノノク乙女)」である。
もしかしたら、その女性は、手をつないだら子供ができるとでも思っていたのではないだろうか。
今では考えられないような、純粋な女性である。
でも、ぼくはこういう人とはお付き合いしたくない。
疲れるだけである。

他にもいろいろな悩みが書いてあるが、もし今そういう悩みの人がいたら、きっと病気扱いされるだろう。
「これは買う価値のある本だ」と思ったぼくは、この本をレジに持って行った。
そこにあった何冊か雑誌を買い足し、何とか2千円にこぎつけると、予定していたTシャツも買わずに、さっさと店を出た。
早く『大正時代の身の上相談』の続きを読みたくてたまらなかったのである。


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