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2003年07月16日(水) 股痛

7月12日。
ぼくが、その前日に雷ショックを受けたということを日記に書いている時、ぼくは股関節を痛めていた。
その日、何かのおりに、股に力を入れすぎて筋をひねったらしいのだ。
その時は気にならなかったのだが、時間が経つにつれ、歩きにくくなっていった。
あいかわらず腰痛が続いているものだから、それと連動して、歩きにくさに痛みまで加わってしまった。

例えば、肩こりや腰痛の場合は、その場でマッサージもでき、うまくいけば治ることもあるだろう。
だが、痛いのは股関節、つまり股。
場所が場所なだけに、仕事場などでマッサージするわけにはいかない。
しかたがないので、ストレッチで股の筋を伸ばしたりしていたのだが、それが返ってあだになり、痛みは増す一方だった。

半日痛みと闘って、ようやく帰る段階になった。
主に痛いのは左側だったので、オートマチック車の運転には支障がない。
「これで少しは楽になるやろう」と思っていた。
ところが、アクセルやブレーキを踏むと、その振動が左股に伝わる。
そして、痛みが走る。

家に着いてから、さっそく股のマッサージをやろうとした。
ところが、恥骨あたりをまさぐってみたが、どこにも痛みは出てこない。
「そんなことはない」と思い、筋を触ってみたが、そこも痛くない。
で、もう一度立ち上がり歩いてみた。
確かに痛い。
しかし、触るとどこにも痛みはない。
これは不思議である。

しかたないので、股の痛みのことは気にすまいと思った。
気にすると、痛みが増すだけである。
しかし、「気にすまい」と思うと、「『気にすまい』と思う」ことが気になって、結局それが股の痛みに繋がる。
悪循環である。

しばらく寝ころんでいたが、日記を書かなければならない。
日記を書くためには、当然起きなくてはならない。
そこで、起きあがろうとしたのだが、体が言うことをきいてくれない。
どうしても左股をかばってしまうため、思うように起きられないのだ。
しかし、そうはしていられない。
力を振り絞って起きた。
ところが、無理をしたため、今度は背中を痛めてしまった。
さらに、そのせいで首や肩も痛くなった。
首・肩・背中・腰・股、まさに満身創痍である。
これではどうしようもないので、そのまま寝ることにした。

あれから4日が経つ。
何とか元に戻りつつある。
肩は体操で治したし、その体操のおかげで背中の痛みも緩くなった。
腰はあいかわらずだが、毎日お尻の筋肉を付ける運動をやっているので、以前ほどの痛みはない。
股のほうだが、無理に開いたり、屈伸したりすると、まだ痛みは走るが、普通にやっている分には支障はない。

しかし、腰痛から股痛まで、いろんな痛みに襲われた今年の梅雨だった。
もしこれが癖になったら、何年か後の日記に「梅雨に入りました。いよいよ股痛の季節の到来です」と書くかもしれない。
そうならないことを願っている。


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