【傘】 一昨日の日記で、雨でずぶ濡れになったと書いたが、この時ぼくは、およそ20年ぶりに傘を買った。
小倉駅を出た途端に、土砂降りの雨が降り出した。 ぼくは雨宿りのため、慌ててアーケード街に飛び込んだのだが、雨はやみそうにない。 そこで傘を買おうと思い立った。 しかし、傘なんて20年前に買ったっきりで、どこで買っていいのかもわからない。 デパートに行けば手に入るだろうが、そこまで行くには、また濡れなければならない。 「さあ、どうしよう」と迷っていると、そこに『百円均一』の看板が見えた。 そういえば、百均には傘が売っている。 そこで、ぼくは百均に飛び込んだ。 ところが、すでに傘は売り切れていた。 どうしようかと思いながら店を出ると、その前のドラッグストアに傘が置いてあるのが見えた。 さっそくその店に行ってみると、5百円で傘が売っていた。 比較的大きなジャンプ傘で、作りもしっかりしている。 ということで、その傘を買った。
そういえば、ぼくはここしばらく傘をさしたことがない。 雨の日にウソウソすることは滅多にないし、仮にどこかに出かけたとしても、目的地のすぐそばに車を停めるため、傘をさす暇がないのだ。 そのくせ、車の中には5本も傘が眠っている。
雨の中、傘をさして歩くのも久しぶりである。 元々ぼくは傘のさし方が下手なので、いつも体のどこかを濡らしていたのだが、その日も左半身がびしょ濡れになっていた。
【長靴】 さて、雨具といえば、長靴がある。 ぼくは小学校6年生まで履いていたのだが、その後はまったく履いたことがない。 学生時代は、雨の日も雪の日もスニーカーだったし、社会に出てからはずっと革靴だった。 まあ、そのくせ乾かしたりすることはせず、びしょ濡れになっても、ずっと玄関に放っておいた。 スニーカーはまだいいが、革靴は悲惨だった。 そのせいで、革がふやけてしまい、いつも変形していた。 いつの間にかカビが生え、寿命も短いものだった。 そういう時、「長靴があると便利だろうな」などと思っていたが、履く気はさらさら無かった。
実は、ぼくは長靴が嫌いな人間なのだ。 何が嫌いかというと、長靴を履くと、いつもどちらかの靴下が靴の中で脱げるのだ。 かかとのところがダブついてきて、気がつけば靴下の履き口がかかとまで下りてきている。 こうなると、何度靴下を戻してもだめだった。
また、長靴は履き口が広いので、いつも靴の中に水がたまっていた。 靴下は下がるは、靴の中はグチュグチュしているはで、雨の日はもう大変だった。
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