昨日、お客さんから「今月の5日に修理に出したのだが、まだ直らないか」という電話が入ったという。 ぼくが修理を受付けたお客さんだったのだが、その際ぼくは「1週間から2週間ほどかかります」と言っておいた。 実際のところはメーカーに出してみないとわからないが、だいたいそのくらいが目安である。 昨日ぼくは休みだったため、電話を受けたのはパートさんだった。 そのパートさんは、いったん電話を切り、代理店に連絡した。 ところが、代理店のほうは「そんな修理を受けた覚えがない」という返事だった。 こちらが「こちらからはもう出ているんですけどねえ」と突っ込むと、先方は「じゃあ、今週中に着くでしょう」といい加減なことを言ったらしい。
今日、そのパートさんからその報告を受けた。 そんなことはない。 ぼくはちゃんと5日に佐川急便で出荷したのだ。 伝票を調べ、さっそく佐川急便に電話した。 「5日に出荷した品物の件ですけど、先方がまだ着いてないと言うんですが、どうなっていますか?」 「お問い合わせ番号は?」 「××××ですけど」 「えーっと、その分は5日の日に集荷し、ちゃんと翌日6日の午前9時31分に着いてますよ。なんなら受取りがありますから、FAXで流しましょうか?」 「お願いします」 しばらくして佐川急便からFAXが届いた。
ぼくはパートさんを呼び、「昨日電話を受けた人に連絡して」と言った。 パートさんは、その代理店に電話した。 「もしもし、○○ですが、××さんいらっしゃいますか?」 「はい、××ですけど」 「昨日の件、佐川急便に確認したら、ちゃんと6日にお宅に届いている、ということだったんですけど」 「おかしいですねえ。じゃあ、メーカーに確認とってみますから」 「お願いします」
ぼくはパートさんに、「昨日届いてないと言ったくせに、どうしてメーカーに確認するんかねえ。おそらく、昨日は何も調べんかったんやろうね」と言った。 「そうでしょうね」 「あの代理店は北朝鮮か。ずさんな報告しやがって」 パートさんはそれを聞いて笑い出した。 こういう状況は、今なら北朝鮮に例えたほうがわかりやすいだろう。
結局、先方が調べた結果、修理品は佐川が言ったとおり、6日の午前中に代理店に到着していた。そして、すぐさまメーカーのほうに送ったということだった。 修理品に関しては、完了が15日で、16日にこちらに送ってくるらしい。
それにしても、いい加減な代理店である。 パートさんの話では、電話を受けた人は、若い男性だったという。 何の緊張感も持たずに仕事をしている光景が目に浮かぶ。 おそらく、女子従業員を捕まえて、飲みに行く約束でもしていたのではないだろうか。 それとも、北朝鮮のずさんさを笑っていたのだろうか。
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