頑張る40代!plus

2002年10月08日(火) お願い

今日は肌寒かった。
天気予報でも、今日の北九州地区の平均気温は20度を切った、と言っていた。
いつまでも夏にこだわり、夏気分を捨て切れなかったぼくも、ついに秋を認めた。
ぼくは毎年、10月に入っても夏にこだわって、頑張れるところまで半袖を着ている。
しかし、今日は素直にそのこだわりを捨てた。
ついに長袖を着て外出したのだ。
また家の中にいる時、昨日まではTシャツとトランクスだけだったのだが、今は上はTシャツ一枚でいるものの、下はジャージをはいている。
昨日まで開けていた窓も、今は閉めている。

さて、今日の夕食はすき焼きだった。
いよいよ鍋物の登場である。
すき焼きといえば、昔は肉を中心に食べていたのだが、最近は野菜を中心に食べるようになった。
健康のことを考え、意識的に野菜を食べるようになったのではなく、ただ嗜好が変わっただけの話である。
昔あれだけ嫌いだった白菜が、今は一番好きになっている。

ところで、ぼくは「水炊き」や「もつ鍋」といった鍋物の本場福岡に住んでいながら、鍋物(すき焼きを除く)が苦手である。
特に豆腐が入ったものは、ぜんぜんだめである。
だから宴会などをやる時は、鍋料理の店などは避けるようにしている。
仮に他の人の意見が強くても、ぼくはいい顔をしない。
その理由をぼくはいつも、「冬が嫌いだから、冬を連想させる鍋物が嫌いだ」と言っている。
しかし、これはある理由を隠すためのこじつけである。
冬料理でも、おでんのように好きなものはある。
また、その理由からすれば、冬の果物も冬を連想するから嫌いということになるはずだが、ぼくが果物の中で一番好きなのは、冬の果物の代表選手であるミカンである。
ということは、当然この理由は通らなくなる。
が、それに気づいた人はいない。

ぼくが鍋物を嫌いな理由は他にある。
実はそれは、ぼくの肉体的欠陥にあるのだ。
その欠陥というのが、「猫舌」である。
人と外食をする時、先にぼくの料理が運ばれてきた場合、ぼくは箸をつけないでいる。
その人は「遠慮せんで、先に食べていいよ」と言ってくれるのだが、それでもぼくは箸をつけない。
もしかしたら、その人は「気配りのある、いい人だなあ」と思っているかもしれない。
しかし、ぼくはそういう人間ではない。
「気配りのない、悪い人」である。
先に箸をつけないのは、ただ料理が熱いからである。
その証拠に、その人の料理が運ばれてきてからも、しばらくぼくは料理に箸をつけないでいる。

「熱いのがだめだと言うのなら、おでんだってだめなはずじゃないか」と言う人もいるだろう。
いや、そうではない。
おでんの場合は、ぼくの食べるものが決まっているからいいのだ。
ぼくの食べるものは、きんちゃく・大根・玉子・丸天である。
これを先に取って、後は冷ましておけばいい。
おでんは鍋物よりも、ずっと回転が遅い食べ物である。
もしそれで足りなくても、まだたくさん残っているから大丈夫なのだ。

そういえば、一ヶ月ほど前の「探偵ナイトスクープ」で、猫舌は治ると言っていた。
しかし、そのためには努力が必要だということだった。
その努力とは、熱い物を食べ慣れることである。
しかし、ぼくには無理である。
最初の一歩が踏み出せない。
最初の一歩である「食べる」ことが出来ないのに、「食べ慣れる」なんて出来るわけがないじゃないか。
そんなことするくらいなら、一生鍋物を食べなくてもいい。

これから年末年始にかけて、宴会の数も増えてくる。
そこでお願いなのですが、鍋物好きの人、頼むからぼくを誘わないで下さい。
どうしてもぼくを誘うなら、焼き鳥か、おでんにして下さい。
もしくは二次会からにして下さい。
飛んで行きますから。


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