頑張る40代!plus

2002年10月04日(金) 健康診断 2

健康診断の時、毎回言われることがある。
それは血圧のことである。
案の定今回も、「血圧が高いですねえ」と言われた。
そこでぼくは、「はい、健康診断の時だけ高いです」と答えた。
係の人はムッとしていた。
だけど、血圧が高いのは、本当に健康診断の時だけなのである。
家で計ると、ちゃんと正常値を示しているのだ。
「いったいどちらが本当なんでしょうね?」
健康診断の係員は答えられなかった。
その程度だろう。
だいたい建前だけの健康診断なんだから。

さて、今回の健康診断で愕然としたことがあった。
それは、視力が低下していたことだ。
前回は右0.9左0.8だったのが、今回は両眼とも0.7になっていた。
ぼくの健康診断史上最低の記録である。
ぼくは小学生の頃から目がよく、20代前半まではだいたい1.5〜1.2だった。
20代後半から若干視力が落ちたものの、昨年までは1.0と0.9を行ったりきたりしていたのだ。
別に0.7ぐらいなら、そんなに愕然とする必要はないじゃないか、と思われる方もいるかもしれない。
しかし、実は今回はっきり見えていたのは0.3までで、それ以上は勘に頼っていたのだ。
左にいたっては乱視が入っているので、「C」の文字が揺れる揺れる。
「もう一回いいですか?」と、何度かやり直しさせてもらい、0.7に行き着いたのである。
ついにパソコンライフがたたってきたか。
近々運転免許証の更新があるので、早めに治しておかなければ。

さて、レントゲン撮影のため、車の外で順番待ちしている時だった。
ノソノソと猫が歩いていた。
ぼくは猫を見ると、反射的に「チチチ」と舌を鳴らして呼ぶ癖がある。
いつものように「チチチ」と猫を呼んでいると、猫は立ち止まってぼくのほうを見た。
そしてそのまま座り込み、毛づくろいを始めた。
そこでぼくは猫のほうに寄って行った。
ノラだったが人馴れしているようで、ぼくが寄って行っても逃げようとはしなかった。
しかし、猫というのは指を突き出すと、どうしてにおってみるのだろう。
この猫もそうだった。
目をうつろにして、鼻をピクピクさせている。
ただ他の猫と違っていたのは、この猫はにおうだけではなく、ぼくの指先を舐め出したのだ。
ザラザラした猫の舌が、ぼくの指に触ってくる。
あまり感じのいいものではない。
朝は健康診断のため食事をしてないのに、どうしたんだろう。
検尿した時、尿の飛沫がかかったのだろうか。
それとも、朝方、お尻を拭いた臭いが指先についていたのだろうか。
それにしても、猫はおいしそうに舐めている。
そのどちらにしても、ぼくの体に異常はないことになる。
猫も健康な尿や便だから舐めるのである。
ということは、来年からは健康診断を受けなくてもいい。
猫に尿や便を舐めさせればいいのだ。
猫が無事に尿や便を舐めたら健康。
渋ったら異常あり。
検査員「ミーちゃん」とでもして、印鑑代わりに肉球を押させるか。


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