2002年09月24日(火) |
どうでもいいことではあるが |
一ヶ月ほど前から気になっているポスターがある。 職場に貼っている『北九州国際音楽祭』のポスターである。 バイオリニストの諏訪内晶子氏他、そうそうたるメンバーが出演するようになっている。 公演は9月30日と11月4日の二回。 あのウォシュレットのTOTOも特別協力している一大イベントである。
まあ、ぼくは、誰が来ようと、どこが協力しようと、どうでもいいことなのだが、そのポスターには非常に興味を示している。 何でそんなにポスターに興味があるのか? それは、そのポスターには、肝心の会場が載ってないからだ。 開催場所も載せずに、どうやって人を呼び込むのだろう。
手落ちなのだろうか。 そのポスターはどう見ても素人が作ったとは思えない。 プロの作品である。 もし手落ちであったならば、そのポスター製作者は、二度と仕事にありつけないだろう。 「こんなイージーなミスをしやがって」と言われ、仕事を干されるのは目に見えている。 しかし、最終チェックは主催者がやるのだから、もしそうであれば主催者も同罪ということになる。 手落ちと手抜きの共同作業ということになる。
そうでなければ、意図したものなのだろうか。 確かに連絡先の電話番号は載せてある。 しかし、悪く取れば、そこには、「今度は諏訪内呼んでやったぞ。行きたければ会場を教えてやるから電話して来い」という尊大な姿勢さえ伺えるではないか。 電話恐怖症の人はどうなるんだ? 彼らがいくら諏訪内を見たくても、電話しないと会場を教えてもらえないのなら、「今回は諦めよう」ということになるじゃないか。 また、「諏訪内は見たいが、電話までして会場を聞くのも面倒だ」と思う人もいるはずだ。 そういう人たちに対して、そんな尊大な姿勢を示したら来てもらえないのではないだろうか。 余談だが、ぼくは後者のタイプである。 最近コンサートに行ってないのも、電話での先行予約とかになったからだ。 以前のようにプレイガイドで直接買えるシステムなら、少しはコンサート会場に足を運んだかもしれない。
それはともかく、もし肝心のお客の入りが悪かったら、主催者は諏訪内になんと言って言い訳するのだろう? 「諏訪内さんが来るというポスターを作って、市内の主なところに貼っておいたのですが、電話がかかってきませんでした」とでも言うのだろうか。 「北九州市民はこういう高尚なものには疎いもので。会場すら知らない有様でして、へへへ」とごまかすのだろうか。
いずれにしても、これは主催者側の落ち度である。 今からでも間に合うのだから、テレビやラジオを通じて、ちゃんと会場を伝えるべきである。 そうしなければ、二度と諏訪内は来てくれなくなるだろう。 まあ、ぼくにとっては、どうでもいいことではあるが。
|