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2002年09月05日(木) しろげしんたが選ぶ洋楽ベスト20(4位〜3位)

いよいよ、残り4曲である。
ここまで16曲発表したわけだが、「あのバンドの歌が一曲も入ってないじゃないか」と思われた方がいると思う。
「ベスト4位以内に彼らの曲が入っているだろう」と期待している方もいるかもしれない。
ここで断言しておきます。
ビートルズは入っておりません!
それは、ぼくがビートルズのアルバムは好きだけど、シングルは好きではないという理由があるからだ。
じゃあ、ビートルズの中でどの曲が一番好きかと言うと、強いてあげれば『ディッグ・ア・ポニー』である。
これでは、ベスト50にも入らんでしょうなあ。

第4位
『ソー・マッチ・イン・ラブ』ザ・タイムス
今でも、ラジオなどでよく耳にする歌である。
ぼくが持っているデータには、'63年8月3日に全米1位に輝いている、と書いてある。
20年後にカバーされて、そこそこヒットしているから、それほど古く感じないのかもしれない。
一時、ぼくはこの歌と、ビリー・ジョエルの『ロンゲスト・タイム』がごっちゃになっていた時期がある。
アカペラの歌というのは、けっこう似ているものである。
必ず指パッチンが入っている。

第3位
『幸せの黄色いリボン』トニー・オーランド&ドーン
この歌の思い出は、以前書いたことがある。
高校に入学した翌日に、中学時代の友人が自殺するというショッキングな事件があった。
それから約1ヶ月、精神的に重苦しい日々を送ることになる。
その状態から救ってくれたのが、当時大ヒットしていた、この『幸せの黄色いリボン』だった。
当時歌詞の内容なんかは知らなかったから、妙に明るい歌だなあと思っていた。
歌詞の内容を知ったのは、数年後、加山雄三がテレビで話していたのを聞いたときである。
それから2年後に、映画「幸せの黄色いハンカチ」が封切られた。
歌から映画が生まれるというの、時々あることだが、なかなか日本語の歌詞では難しいだろうと思う。
「今日、刑務所から出てきたぜ、ベイビー」と書けば、何とかなるかもしれないが。
この歌が流行った頃、ラジオでは「今週の1位は、ドーンの『幸せの黄色いリボン』」とやっていたので、後年CDを探す時に苦労することになる。
ずっと「ドーン」で探していたので、なかなか見つからない。
5年近く探したものだった。
「あれほどの名曲が、まだCDになってないというのはおかしい。
版権でもめているんだろうか」などと余計なことまで考えていた。
ところが、ひょんなことからそのCDは見つかった。
前の会社で、ぼくはずっと楽器の販売をやっていた。
ところが途中から、人員削減などで、レコード売場も兼任するようになった。
ぼくがレコードを担当するようになってから、楽器にあまり縁がないため、めったに店に現れることがなかった知人や友人が訪れるようになったのだ。
そういう人たちの中の一人が、突然「おい、しんた。このCDはおまえの好みで入れたんやろうが」と言った。
そのCDを見ると、『トニー・オーランド&ドーン』と書いてある。
もしかして、あのドーンかと思ったぼくは、そのCDに収録されている曲名を見てみた。
一番上に『幸せの黄色いリボン』と書いているではないか。
さっそくそのCDをぼくは買った。
73年にこの歌がヒットしてから十数年、やっとこの名曲を手元に入れたのである。
それにしても、ジャケットに写っているトニー・オーランドは、スケベそうなおっさんである。

さて、明日はいよいよベスト2位以内の発表である。
誰の何という歌が入るかお楽しみに。
何度も言うようですが、ビートルズの歌は入っておりません。


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