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2002年08月30日(金) しろげしんたが選ぶ洋楽ベスト20(20位〜16位)

やっと、この企画を始める気になった。
というより、今日は他のネタを考えつかなかったのだ。
まあ、しばらくこの企画にお付き合い下さい。

第20位
『テネシー・ワルツ』パティ・ペイジ
ぼくは物心ついたときから、この曲をハーモニカで吹いていた。
聴いて覚えたというより、体で覚えた一曲である。
しかし、そうは言いうものの、パティ・ペイジを聴いたのは、ずっと後のことだった。
オールデイズのアルバムを買った時に、この歌も入っていたのだ。
それについての印象は、何もない。

第19位
『春がいっぱい』シャドウズ
高校の頃、春になると、ラジオ等で必ずかかっていた曲だった。
最近はあまり聞くことがなくなったが、こういう名曲はどんどんかけてもらいたいものである。
しかしこの曲、『春がいっぱい』というタイトルなのだが、どういうわけか、ぼくの持っているこの曲のイメージは、曇天なのだ。
ちょうど曇った日に、由布院の街並みを歩くようなイメージなのである。
なぜそういうイメージを持っているのかはわからないが。

第18位
『歌にたくして』ジム・クロウチ
高校生の頃、FM放送を聴いている時に、ちょっと印象に残る歌がかかっていた。
アンディ・ウィリアムスの歌う『歌にたくして』だった。
その時DJがこの歌の説明をしていたのだが、ジム・クロウチという聞いたことのない名前の人がオリジナルを歌っているということだった。
その人は、1973年に飛行機事故で死亡したということも、その時に聞いた。
さっそくぼくはレコード店に行って、『美しすぎる遺作』というアルバムを買い求めた。
アンディ・ウィリアムスのように、抜けるような声ではなく、鼻にかかった粘りのある声だった。
その声が、この歌に実にマッチしている。
アコースティックギターで始まるイントロが、すんなりと入ってくる。
これがまたいい。

第17位
『煙が目にしみる』ザ・プラターズ
この曲は、スタンダードナンバーのアルバムで知った曲である。
インストルメントばかりで聴いていたので、プラターズ版を聴いた時には、ちょっとした驚きがあった。
初めてプラターズ版を聴いたのは、映画『オールウエイズ』を見た時だった。
『ゴースト』の元になったような映画の中に、頻繁にこの歌が流れていた。
「え、この曲、歌詞があったんか」と思い、映画はそっちのけで、歌ばかり聴いていたのを覚えている。

第16位
『スタンド・バイ・ミー』ベン・E・キング
この歌もオリジナルを聴いたのは、ずっと後のことである。
初めて耳にしたのは、ジョン・レノンが歌ったものだった。
『ロックン・ロール』というアルバムが発売された頃、ラジオではこの曲と『ビー・バップ・ルーラ』がよくかかっていた。
「ぜひオリジナルを聴いてみたいものだ」と思っていたが、なかなかその望みは叶えられなかった。
当時のラジオ番組は洋楽全盛であったにもかかわらず、新曲を競ってかけていたので、オールデイズなどの特集を組んでいるような番組はなかった。
レコードも探してみたのだが、どこを探しても、ベン・E・キングという歌手のレコードは置いてなかった。
レコードの時代が終わり、CDの時代が到来しても、しばらくベン・E・キングなる人の『スタンド・バイ・ミー』はCD化されなかった。
ようやくCD化されたのが、例の映画『スタンド・バイ・ミー』のサントラ盤であった。
「ああ、こんな感じの歌だったのか」と何度も聴いているうちに、好きになっていった。
この歌の歌詞は、実に単純なものである。
要は、「どんなことがあっても、あんたにそばにいてほしい」、というのである。
今考えたら、介護の歌でもあるわけだ。
こういう単純な詩は、単純な演奏に乗ると、妙に輝きを増してくる。
ちなみに、この歌は、かつてぼくが歌える数少ない洋楽の一つだった。
カラオケでも何度か歌ったことがある。
しかし、最近は歌ってないので、舌が回らないと思う。


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