頑張る40代!plus

2002年08月17日(土) 溺愛

今日、あるパートさんの話を聞いて、目が点になった。
パートさんの娘さんの同級生に、過保護に育てられた男の子がいるらしい。
その男の子は、今年高校1年生ということだが、いまだに母親といっしょに寝ているという。
いったい何を考えているのだろう。
団塊の世代の後のぼくたちの世代も、さんざん「過保護世代」と言われたが、それでもぼくは、小学校6年生の時には、すでに母親といっしょに外出するのを拒んでいた。
中学や高校の時には、街で母親とすれ違うことさえ嫌だった。
そんな状況だったから、母親といっしょに寝るなんて、とても考えられないことだった。

いっしょに寝ている母親も母親だ。
高校1年生といえば、新陳代謝の激しい時期である。
男の場合、人生の中で、これほど「臭い」時期はない、と言っても過言ではない。
青臭い、汗臭い、足が臭い等、思春期の男性は臭さの塊である。
よく、そんな臭い生物といっしょに寝る気が起きるものだ。

おまけに、その時期の男は不潔である。
高校の頃、ぼくも含めて周りは、インキンタムシの花盛りだった。
皆さん股の周りをボリボリと掻いていたものだ。
これは元々不潔にしていると起きる病気であるが、むれたりしてもなることがあった。
特に中学・高校時代は、体育の時に短パンをはくので、トランクスをはいていると、ちょっと始末が悪い。
短パンからトランクスの裾がはみ出たり、体操座りをしていると見たくないものが見えたり、と大変である。
そのため、ほとんどの男子は、ブリーフを着用していた。
しかし、このブリーフが曲者だった。
そう、通気が悪いため、むれるのである。
そのうち、そのむれた部分がかぶれてしまい、インキン化してしまう。
まあ、その子がインキンだかどうかは知らないが、不潔であるのは確かだろう。

ちなみにぼくの例で言うと、中学生の頃は風呂に入っても体を洗ったことがなかった。
俗に言う「カラスの行水」をやっていたわけである。
また、1ヶ月くらい頭を洗わなくても平気だった。
そのため、頭は臭かったし、痒かったし、フケがたくさん出ていたものだ。

話を元に戻す。
次の話を聞いて、ぼくは倒れそうになった。
もしかしたら、広い世間のことだから、大きくなっても母親といっしょに寝ている子は、他にもいるのかもしれない。
しかし、今から話す例は稀だろう。
その子は、中学の頃まで、大きい用を足した後、「おかーさーん」と呼んでいたという。
呼ばれた母親は、何とトイレの中に入って、お尻を拭いてあげていたというのだ。
ほとんどの子は、幼稚園に上がる前には、すでにお尻は自分で拭いているだろう。
「甘えるにもほどがあるわい!
いい年して、お前は母親にうんこの始末させて、チンチン見られて嫌じゃないのか」
と、つい大声上げで怒鳴りたくなった。

その子は学校の成績がよく、進学校に合格したらしい。
しかし、いくら勉強できても、自分のうんこの始末も出来ない人間が、社会で通用するとでも思っているのだろうか。
これは立派な不具者である。
「母親の溺愛が、息子を不具者にしてしまった」と謗りを受けても、何の反論も出来ないではないか。
息子ももう高校生なんだから、いい加減に世話を焼くのをやめたらどうなんだ。
そういうことが世間に広まっているということは、その母親が何らかの形で公表したのかもしれない。
そうであれば、つくづく馬鹿な親と言わざるを得ない。

もしかして、その母親は息子に手を・・・
いや、それは考えたくない。


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