今日、あるパートさんの話を聞いて、目が点になった。 パートさんの娘さんの同級生に、過保護に育てられた男の子がいるらしい。 その男の子は、今年高校1年生ということだが、いまだに母親といっしょに寝ているという。 いったい何を考えているのだろう。 団塊の世代の後のぼくたちの世代も、さんざん「過保護世代」と言われたが、それでもぼくは、小学校6年生の時には、すでに母親といっしょに外出するのを拒んでいた。 中学や高校の時には、街で母親とすれ違うことさえ嫌だった。 そんな状況だったから、母親といっしょに寝るなんて、とても考えられないことだった。
いっしょに寝ている母親も母親だ。 高校1年生といえば、新陳代謝の激しい時期である。 男の場合、人生の中で、これほど「臭い」時期はない、と言っても過言ではない。 青臭い、汗臭い、足が臭い等、思春期の男性は臭さの塊である。 よく、そんな臭い生物といっしょに寝る気が起きるものだ。
おまけに、その時期の男は不潔である。 高校の頃、ぼくも含めて周りは、インキンタムシの花盛りだった。 皆さん股の周りをボリボリと掻いていたものだ。 これは元々不潔にしていると起きる病気であるが、むれたりしてもなることがあった。 特に中学・高校時代は、体育の時に短パンをはくので、トランクスをはいていると、ちょっと始末が悪い。 短パンからトランクスの裾がはみ出たり、体操座りをしていると見たくないものが見えたり、と大変である。 そのため、ほとんどの男子は、ブリーフを着用していた。 しかし、このブリーフが曲者だった。 そう、通気が悪いため、むれるのである。 そのうち、そのむれた部分がかぶれてしまい、インキン化してしまう。 まあ、その子がインキンだかどうかは知らないが、不潔であるのは確かだろう。
ちなみにぼくの例で言うと、中学生の頃は風呂に入っても体を洗ったことがなかった。 俗に言う「カラスの行水」をやっていたわけである。 また、1ヶ月くらい頭を洗わなくても平気だった。 そのため、頭は臭かったし、痒かったし、フケがたくさん出ていたものだ。
話を元に戻す。 次の話を聞いて、ぼくは倒れそうになった。 もしかしたら、広い世間のことだから、大きくなっても母親といっしょに寝ている子は、他にもいるのかもしれない。 しかし、今から話す例は稀だろう。 その子は、中学の頃まで、大きい用を足した後、「おかーさーん」と呼んでいたという。 呼ばれた母親は、何とトイレの中に入って、お尻を拭いてあげていたというのだ。 ほとんどの子は、幼稚園に上がる前には、すでにお尻は自分で拭いているだろう。 「甘えるにもほどがあるわい! いい年して、お前は母親にうんこの始末させて、チンチン見られて嫌じゃないのか」 と、つい大声上げで怒鳴りたくなった。
その子は学校の成績がよく、進学校に合格したらしい。 しかし、いくら勉強できても、自分のうんこの始末も出来ない人間が、社会で通用するとでも思っているのだろうか。 これは立派な不具者である。 「母親の溺愛が、息子を不具者にしてしまった」と謗りを受けても、何の反論も出来ないではないか。 息子ももう高校生なんだから、いい加減に世話を焼くのをやめたらどうなんだ。 そういうことが世間に広まっているということは、その母親が何らかの形で公表したのかもしれない。 そうであれば、つくづく馬鹿な親と言わざるを得ない。
もしかして、その母親は息子に手を・・・ いや、それは考えたくない。
|