頑張る40代!plus

2002年08月12日(月) 店内を走るな!!

7月20日の日記で書いたが、夏休みに入ってからほとんど毎日、ガキが店内を走り回っている。
こちらも気がついたら注意をしているが、到底追いつかない。
店に来たガキは、みな走り回っているからだ。
走り回っているのはガキだけではない。
ある程度分別があると思われる、中学生や高校生までが走り回っている。
声変わりしたむさくるしい男たちが、大声を出して騒いでいるのは不気味なものがある。

今日頭に来たことがある。
いつものようにガキが走り回っていた。
3,4歳の子だった。
ふらふらして危ないので注意しようと思ったら、何といっしょに遊んでいるのは、その子のじじいだった。
追いかけっこをしているのだ。
家の中でやっていることを、何も店に来てまでやることはないと思うのだが。
仮にその子がこけたりして、大怪我をしたとしたら、その責任は誰がとるんだろうか。
おそらくじじいは、責任逃れをするに違いない。
そして、店の管理がなってない、となるだろう。

夕方のこと。
ぼくがテレビの前のカウンターで伝票整理をしていると、小学生のガキがやってきた。
そして「あ、テレビ。イス借りよう」と言って、勝手にイスを持っていこうとした。
ぼくは「だめ!」と言った。
するとそのガキは、「ふーん、だめなんか」と言って、テレビの前にだらしない格好で座り込んだ。
しばらく黙って見ていると、その子の弟がやってきた。
弟も同じようにテレビの前で座り込んだ。
そのうち兄弟で寝転んでじゃれあいだした。
ぼくが「そんなところで寝転んだら、他の人に迷惑がかかるやろ。立ちなさい!!」と怒鳴ると、その子たちはサッと立ち上がった。
そして、へらへら笑いながらどこかに行った。
おそらく、親に「テレビ見てたら、店のおいちゃんから叱られた」と報告しにでも行ったのだろう。

ぼくは常々、いかに小さな子といえども、一歩外に出たら社会の一員であると思っている。
外で家の延長をやられると、周りの人が迷惑する。
自分の子供や孫は、かわいいから許されるとでも思っているのだろうか。
かわいいと思うのは当事者だけなのだ。
周りの人には憎たらしいガキとしか映らないのだから、外では外でのしつけをするべきである。

前の会社にいた時、壁とエスカレーターの間に挟まれて、怪我をした子供がいた。
命に別状はなかったのだが、鎖骨を折る重傷だった。
こういう場合、親が「この店の安全管理はどうなっているのか!」と怒鳴り込んでくるのが普通である。
が、この子の母親は違った。
翌日「このたびは息子が迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした」と子供を連れてわびに来たのだ。
そして子供にも、「あんたが悪かったんだから、ちゃんとこのおじちゃんたちに謝りなさい」と言って謝らせた。
こちらも誠意を尽くしたのは言うまでもない。

毎年どこかで、エスカレーターでの事故が起きている。
そのたびに、店の安全面が問われる。
しかし、事故を起こすのは「エスカレーター」ではない。
それを使用している「人」である。
そこで遊んだり、ふざけたりしなければ、たいがいの事故は防げるのだ。
では、そういうことを誰が教えるのか?
先生でも、政治家でも、警察でも、消防士でも、医師でも、店のおっさんでもない。
それを教え、しつけるのは親である。
事故をネタに慰謝料を請求するのが親の務めではない。
事故が起こらないように導いてやるのが親の務めである。

今日の標語
「店内で 遊ぶな、走るな、ふざけるな!」
である。


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