本当にお茶は体にいいようだ。 ここ2年ほど、毎日お茶を1リットル以上飲んでいる。 そのおかげで、胃腸の調子も以前よりははるかに良くなった。 その上、寝込むほどの風邪も引いてない。 お茶でうがいをするといい、とも言う。 お茶ダイエットというのもある。 さくらももこのエッセイには、水虫に効いたと書いていた。 また、この間テレビで見たのだが、お茶は、しみやそばかすにも効くらしい。 緑茶と小麦粉を混ぜたものを水を入れて練り、それを顔に塗ると、わずか1週間でしみが消えたという報告をやっていた。 そんな面倒なことをしないでも、お茶を顔に塗るだけでいいという報告もあった。
実は、ぼくもしみに悩む一人である。 ぼくの祖父はかなりしみの多い人だった。 「ああはなりたくない」という気持ちから、昔からしみを目の敵にしていた。 ところが、40歳を過ぎた頃から、徐々にしみが顔に現れるようになってきた。 「こりゃいかん。じじいだ!」と思ったぼくは、いろいろな本を読み研究したが、しみに関しては「予防はできるが、出来たものは治らない」、というようなことが書いてあった。 これは死活問題である。 このまま手をこまねいて、じじいの道をまっしぐら、というのは嫌だ。 しかし、手の施しようがない。 まさか男のぼくが、あのドモホルンリンクルでマッサージするわけもいかない。 思い余って、しみの部分をむしったこともあった。 その部分は一時的には良くなるが、時間が経てば、また元通り。 気がつけば、しみはさらに増えている。
あまり気にしないようにしようと思い、そのことを忘れていた時期もある。 しかし、最近また気になるようになっていた。 その矢先の、テレビ番組だった。 その番組を見た途端、ぼくはもう治った気になっていた。 「お茶」と言われると、ぼくはすぐに信じるのである。 そしてすぐに実行した。 まあ、小麦粉を練るのは面倒だから、濃いお茶を顔に塗るようにした。 するとすぐに反応があった。 顔中が痒くなったのである。 それを我慢していると、今度は顔が温かくなってきた。 たぶん血行が良くなってきたのだろう。 心なしか、顔がすべすべしてきたような気さえする。 こうなると、「さすがお茶だ」と思わざるを得なくなる。
まだやり始めて3日しか経ってないが、しみ撃退の報告ができるまで頑張るつもりである。 これがうまくいったら、今度は髪の毛に挑戦しようと思っている。 塗っただけで血行がよくなるのである。 頭に付け、さらにマッサージを加えれば、もしかしたら、白髪に改善が見られるかもしれない。 まあ、ぼくは白髪を治すつもりはないが、白髪に悩む後輩たちのために、この実験をやってみようと思う。 ぼくぐらい真っ白な頭になればファッションとして通用するかもしれないが、白髪が増え始めた人を見ると、そこに苦労を見てしまい、何か切ない気持ちになってくる。 ちなみにぼくの頭は、同い年の中谷防衛庁長官よりも、白い!
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