昨日床屋に行ったことを書いたが、今日会社に行くと、さっそく「あ、しんちゃん、髪切ったんやね」と何人かのパートさんから声をかけられた。 中には「あ、髪切ってる。かわいい〜」などという人もいた。 いったいぼくを何歳と思っているんだろうか?
ここ最近、勝手に店内改装をやっているため、ハードな仕事が続いている。 そのため、いつも髪が乱れる。 今日、トイレに行ったついでに、その「かわいい〜」と言われる頭を見てみた。 な、何と『坊ちゃん刈り』になっているではないか。 これでは「かわいい〜」と言われるはずである。 これはいかん、と思い、ぼくはすぐに高校時代から続けている髪型に戻した。 白髪の『坊ちゃん刈り』ほど、さまにならないものはない。 見ようによっては、「間抜け」である。
さて、『オハツ』という儀式がある。 小さい頃から、何発もやられたものである。 さすがに今日はなかったが、つい最近もやられたことがある。 小さい頃から、この『オハツ』をやられるたびに、疑問に思っていたことがある。 「いったい誰がはじめたのだろうか?」 「あれには何か意味があるのだろうか?」 「やたらめったら人の頭を叩いて、何が面白いのだろうか?」 「叩かれると、何かいいことでもあるんだろうか?」 などという疑問が、いまだに解決されないままでいる。 普通の状態なら我慢もできるが、頭痛の時などはムカつくものである。 しかも、中年への『オハツ』は、クモ膜下を呼びかねない。 こんな意味のない儀式は、もうやめにしてもらいたいものだ。
ところで、『オハツ』にも地域性があるのだろうか。 こちらでは、平手で軽く頭を叩くのだが、もしかしたら、地域によってはグーで殴ったり、ひどいところではヘッドロックやアイアンクローをかけるところもあるかもしれない。 そういえば、小林まことのマンガ『柔道部物語』では、頭をイスで殴っていた。 ただでさえ『オハツ』で叩かれるのが嫌なのに、イスでなんか絶対嫌である。 とにかく、こんな儀式は止めるにこしたことはない。
そういえば、この間お客さんが、うちにの部門で扱っているバリカンを持ってきて、「ちょっとバリカンのことで聞きたいことがあるのですが」と言ってきた。 ぼくが「何でしょうか?」と聞くと、お客さんは「二枚は何ミリですか?」と言った。 つまり、坊主の「二枚刈り」が何ミリか、と言うのだ。 最近床屋では、「○枚」という呼び方をしないらしい。 お客から「すいません。坊主にしてください」と言われると、床屋は「何ミリに刈りますか?」と聞くらしい。 そんなこと、床屋でもないのに知るはずがない。 それにぼくの通った中学や高校は調髪自由(クラブも野球部以外は自由)だったために、「○枚」と言われても、ぼくにはピンとこないのだ。 こんなこと、辞典や辞書を引いても書いてないだろう。 結局ぼくは、お客さんに「今度、床屋に行った時に聞いておきます」と答えておいた。 しかし、昨日は居眠りしていたので、聞くどころではなかった。 ま、居眠りしなくても、このことはこれを書くまで忘れていたから、結局は聞かなかっただろう。
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