今日からまた、お風呂でラジオを聴く生活が始まった。 もちろんナイターを聴いているのである。 これは、ホークスが弱かった頃から、ずっと続いている習慣なのだ。 試合の進行具合いかんでは、かなりの長風呂になることもある。 最長、2時間半という記録を持っている。 午後9時から11時半まで、風呂につかっていたのだ。 もちろんぬるま湯につかっているので、のぼせるようなことはない。 ただ、寝るのが極端に遅くなるのは、言うまでもない。
「早く風呂から上がって、テレビで見ればいいやないか」、とよく言われる。 おっしゃるとおりである。 そのためもあって、BSを契約し、さらにスカパーに加入したわけだから。 しかし、ナイターはやっぱりラジオである。 テレビで、あそこまで細かい実況をやってくれるだろうか? 例えば、昨日のホークス松中のホームランのシーン。 テレビでは、「やったー!ホームラン。大きなホームランでした」だけであった。 これがラジオなら、「松中打った!ライトを襲っている。大きい。大きい。ライトは一歩も動かない。入ったあ!ホームラン」となるだろう。 つまり、テレビは結果中継、ラジオは実況中継をやっているということである。 ラジオで野球中継を聴き慣れた人ならわかるだろうが、ラジオで聴く時には、頭の中にグラウンドがあるのである。 アナウンサーの実況で選手が動くのである。
ラジオの中継で、ひとつ特記することがある。 それは解説である。 実に詳しい。 テレビの場合、アナウンサーから何を聴かれても、「そうですね」である。 例えば、 「次の配球ですが、フォークがきますか?」 「そうですね」 これで終わりである。 これがラジオになると、 「次の配球ですが、フォークがきますか?」 「そうばかりとは言い切れませんね。ここは、もう一球遊んでもいいでしょう」 となる。 特にラジオの解説の人には、職人肌の人が多いから、より専門的なことを教えてくれる。 ぼくが聴いているKBCラジオは、以前、河村英文さん(元オリックスコーチ)が解説をやっていたが、この方の解説は詳しく丁寧だった。 さすがピッチングコーチをやっていただけあって、いろいろと配球の妙を教えてくれていた。 そういうことを知っていると、野球の見方も自ずと変わってくるものである。
ラジオの野球解説者も、いろいろな人がいる。 テレビだとなかなかわからないその人の性格が、ラジオだと手に取るようにわかるものである。 先の河村英文さんは、いつも文句ばかり言う人だった。 まあ、その頃のホークスは弱かったから、文句を言う気持ちもわかったが。 河村さんがオリックスのコーチになってからは、昨年亡くなった杉浦忠さんがやっていた。 この方は温厚だった。 選手を決してけなさない。 やはり監督をやっていたから、選手を思いやる気持ちが強かったのだろう。 この方の解説に慣れてきたところだったので、亡くなった時はさすがに寂しかった。 高橋慶彦は理論派。 とにかく理屈っぽい。 しかし、この人の解説もわかりやすかった。 よく「ぼくが解説をやると勝つんです」と言っていた。
とにかく、今年も「ホークス・ジャンボナイター」が始まったわけである。 今日から風呂に入る時間が長くなるのだが、日記を書かなければならないから、なるべく早く上 がろうとは思っている。 そのためにも、エラーや失投で同点にされ、延長戦突入といったことのないように、ホークスの選手(特にT内野手、P投手)にお願いしておきたい。
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