頑張る40代!plus

2002年03月11日(月) 天才児現る

昨日日記で「誰かぼくを笑わせるやつ・・・」と書いたが、さっそく反応があった。
うちのパートさんが面白い話をしてくれたのだ。
中学に行っている娘さんの同級生の話である。

英語のテストで、
「次の文を過去形にしなさい。
I go to Tokyo.」
という問題が出た。
何のことはない問題である。
英語の苦手なぼくでもわかる。
しかし、そこは勉強したての中学生。
知らなかったのか、とっさに答が出なかったのか、問題を読み違えたのかは知らないが、その子の頭は実に粋な答を導き出した。
おそらく十年に一度の傑作であろう。
英語の先生は、その答に二重丸をあげたかったそうである。
しかし、教育上そういうわけもいかず、結局バツをつけたという。
その子の頭が導き出した、その答とは、
「I go to Edo.」

これこそぼくが求めていた、思い出し笑いのできるネタである。
が、ぼくはこれを聞いて笑わなかった。
笑いを通り越して感心していたのだ。
もしこの子に会ったら、肩を叩いて「よくやった!」と言うであろう。
まあ本人は、笑わせようとしてこの答を書いたのではないだろう。
おそらくその子なりに、一生懸命考えたのだろう。
しかし、そう考えることは、その答に至るまでの過程を想像させる面白さをも与えてくれる。

「『was』を使うんだったかなあ?それとも『went』だったかなあ?
過去形、過去形・・・。
うーん、困ったなあ
過去形、過去形・・・。
過去か・・・。
そういえば、『ドラえもん』は未来や過去を往ったり来たりしてるなあ。
ドラえもんか・・・
おお!!
そうか!
この『I』は『ドラえもん』のことなんだ!
『ドラえもん』が、タイムマシンを使って過去の東京に行くということか。
それなら簡単だ。
東京の過去は江戸だ。
そっかそっか、簡単だ〜♪
アイ・ゴー・トゥ・エド、と。
おそらく、この問題がドラえもんのことと気がついた奴はいないだろう。
へへ、先生にほめられるなあ。
『○○君よくやった』
照れるなあ。
おれって天才だぜ!」

笑顔が見えるようである。
しかしこの子は、将来運転免許をとる時に、筆記試験で落ちるかもしれないなあ。
裏の裏を読む性格が、きっと災いするだろうから。
それにしても、
「次の文を未来形にしなさい」
という問題が出た時に、この子はどう答えるんだろうか?
それを考えるのも楽しくなる。
久しぶりに天才児現るである。


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