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2002年02月14日(木) 人間は夏向きの動物である

また眠ってしまっていた。
最近、休みの前の日はいつもこうである。
午前1時ごろからうつらうつらしだし、気がついたら4時5時になっている。
それから日記を書き始めるのである。
もちろん脳は寝ている状態であるから、日記を書くのも思うようには進まない。
今午前6時であるが、起きてからこの時間まで、ボーっとしていたわけである。
おそらく今日の日記の更新は7時を過ぎるだろうが、それからまた寝ようと思っている。
しかし、いつもすぐに寝たためしはなく、だいたい寝るのは午前9時を回っている。
そして起きるのが12時前後、そのまま夜を迎えてしまう。
結局睡眠時間というのは、合計で6時間ということになる。
しかし分割して寝ているわけだから、疲労回復にはならない。
こうやってぼくは疲労の取れないまま、老化の道を歩んでいるわけである。

さて、最近また野生動物の番組を見ることが多くなった。
この間は北海道の野生動物を追っていた。
印象に残ったのは野うさぎだったが、彼らはいったいあの寒さをどう感じているのだろうか?
あの体毛がどのくらい有効なのか、一度体験してみたいものである。
人間の場合、帽子などをかぶらなくても、頭はそれほど寒くないものである。
頭に鳥肌が立ったというのは聞いたことがない。
それよりも、いっぱい着込んで完全防御しているはずの体のほうが寒く感じる。
髪の毛というのは、きっと理にかなった防寒具なのだろう。
その理にかなった髪の毛が全身にあったとしたら、これはもう寒さ知らずである。

なぜ人間は全毛動物であることを捨てたのだろうか?
アダムとイブが食べた「禁断の果実」というのは、おそらく脱毛剤もしくは体に異変を起こす物質だったと思うのだが、きっとその頃は体毛を必要としないほど暑かったのだろう。

考えてみると、人間というのは基本的に夏向きの動物だと思う。
「いかに暑さに耐えるか?」という体の構造になっているからだ。
ということは、あくまでも夏向きに作られた昔の日本家屋と似ている。
日本人というのは、歴史時代以前の伝統を持っているといわれているから、もしかしたら脱全毛時代の記憶を家屋に反映しているのかもしれない。

逆に全身毛に覆われた動物は、冬向きだといえるだろう。
彼らは年中防寒着を着ているようなものである。
よく夏場に犬が歩いている姿を見かけるが、「ハアハア」言って、いかにもきつそうに見える。
しかし、冬場は溌剌としていかにも楽しそうである。
まあ、最近の犬は人間と一緒に生活をしているためか、暑さ寒さには弱いと聞くが、少なくともエアコンが普及する以前の犬はそうであった。
それを考えると、あのたてがみふさふさのオスのライオンなんかはたまらんだろうなあ。
ファミリーのメスや子から一歩離れているのも、案外「お父さんは暑苦しいからあっち行って!」と言われているからなのかもしれない。
まさに「獅子・・・」である。


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